スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スカイハイ【9】 - 01 -

Category : スカイハイ【9】
二月に入って私は一層就活に力を入れたが、成果は著しく悪かった。
「まったく、履歴書書くのも飽きたよ…」
私は持っていたペンを机の上に放り投げると、そのままごろんと寝ころんだ。

自分では要領のいい方だと思っていたので、どこかにはすぐに受かるだろう。
…とか思っていただけに、これは少々堪えた。
ただ今日までの惨敗結果は、澪に釣り合うようにと無理してそこそこ大手ばかりを狙っていた事も、多少関係しているだろう。やっぱりもう少し希望ラインを落とすべきなのだろうか。

私は慣れないパソコンを使い、再度求職情報でも検索しようかとそう思った時に、携帯にメールを知らせる音を鳴った。見てみると唯からだった。今から家に行っていいかとの簡潔な内容。
すっかり煮詰まっていた感があった私は、いいよとあっさりしたメールを送り返した。

「お邪魔しまーす」
三十分程して唯はうちにやってきた。
今日も寒いねーとか言いながら、定番の温かい缶コーヒーを私に渡す。
今回はお金を請求される事はなかった。

「りっちゃん、何見てたの?」
机の上にあるノートパソコンを見て、唯がそう聞いてきた。
「就活ですよ、就活。お仕事探し」
唯からもらったコーヒーを飲みながら、私はそう答える。
「ふーん、大変そうだねぇ」
「大変そうだねぇ…て。なんか他人毎みたいに言ってるけど、唯だってそうだろ」
もう卒業間近だというのに、なんだか唯は能天気な様子だ。

「唯はどこらへん狙ってるんだ?やっぱ音楽関係、それとも…」
「私は就職しないよ」
パソコンの画面を見ながら軽くそう聞いてみた私は、唯のあっさりとした答えを聞いて思わず驚いて顔を上げる。

「何、言ってるんだ、唯?」
「あ、バイトとかはすると思うけど。でも就職はまだしないよ」
「…フリーターにでもなるつもりなのか」
唯がそんな風に考えていたなんて、私はちっとも知らなかった。
案外は唯はそういう処は私よりずっと真面目だ。
だからそれなりに進路については考えていると思っていたから、私は驚きを隠せなかった。

「まあ、世間的に言うとそうなるのかな」
「おいおい、唯」
「りっちゃん、私もうちょっと本気でバンド頑張ってみたいんだ」
少しだけ非難めいた声を上げた私を制するように、唯はそう言った。
「え?」
本気でバンド…て?

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。