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スカイハイ【8】 - 09 -

Category : スカイハイ【8】
「ライブしたらいいのに」
「え、いや、そういう訳には」
そう澪と会話している中で、私はふと学校で唯と話した事を思い出した。
そういえば急にムギから連絡があって、結局梓と三人でのライブの件に対する返答が曖昧になったままだった。もちろん、それは……断るつもりだけど。

「…ねぇ、律。無理してない?」
「無理?何が?」
急に澪にそう聞かれて、私は思わず少し首を傾げる。
「好きなバンドを我慢して、バイトや就活ばっかりで。無理してるんじゃないかなって」
そう言った澪の表情は傘に隠れて見えなかったけれど、声には少し元気がなかった。

「してないよ、そんなの」
「そうかな」
「そうだよ」
「でもバンドの話している時の律は、本当に楽しそうだよ」
いつもよりずっと楽しそう。
ぼそっと呟くようにそう言った澪の声は、やっぱり少し暗い感じだ。

「ま、そりゃあバンド好きだからさ。でも無理なんて別に」
「もしかして、律が無理している理由が私だったとしたら、そんなのやっぱり…」
「違うって!」
私は思わず足を止め、澪の肩に手を置いた。
傘の下で隠れていた澪の横顔を見つめる。
「…澪が気にする事じゃないんだ」
なんだか少し泣きそうな表情を浮かべる澪を見て、私は途端に罪悪感に苛まれた。
彼女のこんな風に不安にさせているのは、私。

「でも…」
「どうせ学校を卒業したら、バンドからも離れる覚悟はしていたよ」
そのために今年一年は、バカみたいに唯と一緒にライブに出てたんだからさ。
いつものちゃらい、おどけた言い方をしながら私はそう言って少し笑う。
「それが少し早くなっただけだろ。それに私だって生活あるしさ、ちゃーんと職は決めないと」
「…」
「とにかく澪が気にする必要は一切ないから」
わかった?と私が聞くと、澪は渋々といった感じではあったけれど頷いた。

「みーおー」
頷きはしたものの、まだ少し暗い表情を見せる澪に、私は少しニヤリとした笑みを浮かべながらさらに近づく。

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ジャンル : 小説・文学

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