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スカイハイ【8】 - 04 -

Category : スカイハイ【8】
「で、お願いって何?」
肝心のそこをまだ聞いてない。
「うーんとね、つまりね…」
りっちゃんと、あずにゃん。そんで私を合わせた三人でライブしたいんです!
唯は最初の方はまだ躊躇していたものの。
最後は一気にそう言いきってしまうと、満足したようにフンスと鼻を鳴らした。

「え?」
「この間スタジオでセッションした時から思ってたんだ」
三人だったら、絶対いいライブが出来るって!
笑顔満面で唯はそう言った。
「いや、でも…」
「いえいえ!りっちゃん隊員、わかってます、わかっております」
私の答えを遮るように、唯はそう言って右手の掌を私の前に突き出す。

私はすでにこれまでの事を、唯にすべて話していた。
澪との関係も、この間起こった事も。
だから今後私はバンド活動を控えて、就職活動に力を入れると事も、もちろん唯は知っている。
卒業までは思いっきりライブを楽しもうと、春に二人で約束したのに申し訳ないと謝った私を、唯は責めたりしなかった。反対に「良かったね」と言って応援してくれた。

「りっちゃんが今後バンド活動を控えていくって事は、ええ、重々承知であります」
「…」
「それはわかっているんだけど。どうしても、せめて一度だけでも!」
お願いしまーす、と唯は両手を合わせたまま軽く頭を下げている。
全て知っている唯だからこそ、最初はとても言いにくそうに、更に「お願い」の形で言ってきたのだろう。

「最初は一度セッションすればいいや~、とか思ってたんだけどねー」
でも一度してみたら、あら、不思議。ライブもしたいかなぁーなんて…。
あはは、と少し困ったような表情を浮かべながら笑って話す唯
「…」
気遣ってくれる親友を見ながら、私はなんだか申し訳ない気分になってきた。
思えば私の方が、最初に約束を破ってしまったのに。

「うん、いや、りっちゃんがどうしても無理なら仕方ないんだけどね」
「…唯、あの」
「あ、忙しいよね、やっぱり」
「いや、でも」
「いいんだよ、りっちゃん隊員。無理なら無理でスパッと言ってもらえればー」
「唯」
即座に断る事も出来ず、さりとて承諾する事も出来ない。

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ジャンル : 小説・文学

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