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スカイハイ【8】 - 01 -

Category : スカイハイ【8】
次の日の朝。

私たちはカーテンの隙間から洩れる日の光で目覚めた。
しばらく互いに目一杯照れあいながらも、心ゆくまで触れあう。
今まで私は澪と恋人同士になってからも、「そういう」事をするのにためらいがあった。
なんとなく罪悪感みたいな、澪には簡単にそんな事しちゃいけない…みたいな気がして。

なにせ澪はロマンチックで、かなり乙女思考を持っている女の子だ。
そんな彼女にどうせなら忘れられないくらい、とびっきりのロマンスな一夜を!
…なんて事を考えていた私は、これまで頭の中でいろいろな計画は練っていた。

例えば海辺に近い、もしくは素敵な夜景を見えるホテルの一室を予約とかして。
ちょっと豪華な食事を二人で楽しんで、それで、それでキャー!
…みたいな妄想半端なかったんですが、なかなか今まで行動に移せなかった。
それなのに結局はこうもあっさりと。なるようになるってやつ?
もちろんすごーーく、嬉しいんだけどさ。テヘヘヘヘ。澪しゃん、マジ天使!

その日は太陽が一番高く昇る少し前に、私たちは名残惜しげにようやく起きた。
それから朝食兼昼食を食べた後、これからの事をゆっくりと話しあう。
まずは澪が両親、特に父親との関係が気まずいものとなっている今の現状を直していかないと。

私の家にずっと泊りに来ていたのが澪の両親の心配の種だったとしたら、一旦それは控えるべきだろう。私たちが恋人同士か友人同士かは一旦置いておくとしても、澪の両親に、私と今後とも付き合っていく事を認めてもらわなければいけない。

まずはこの部屋に泊る回数を減らして、毎日家に帰るようにした方がいい。
そう私が提案すると、澪は最初はすぐに「嫌だ!」と激しく拒否した。
半分涙目になりながら「ここに居たい」と言う澪に、私の胸はひどく傷んだけれど、ここは辛抱のしどころだった。

「でもこのままじゃあ、澪だって落ち着いてここに居られないだろう」
「…」
「それに澪のお父さんたちも、澪が家に帰らないでここにずっと居たら、今度こそどんな手を使っても私から引き離そうとすると思う」
私の話に真実味があるのか、澪は何も言わず悲しそうに顔を伏せた。

「大丈夫。私さ、これからは真面目に学校も行くよ」
「え?」
「なんだったら、ライブ活動も減らす」
「…律」
私の言葉に驚いたのか、澪は顔を上げると私を見つめる。
「もともと私は今年で学校卒業だしな。その後はちゃんと働くつもりだったし」
それがちょっと早くなっただけだから。
戸惑いの表情を浮かべる澪に笑ってそう言いながらも、私は内心ちょっと苦笑していた。

本当にそんな気あったのかよ、て自分で自分にツッコミ入れずにはいられない。
それでもこれからは本気でそうするつもりだ。だってそうしなきゃあ…。
「澪と会えなくなっちゃうかもしれないからな」
それだけは嫌だった。

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ジャンル : 小説・文学

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