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スカイハイ【7】 - 04 -

Category : スカイハイ【7】
「それ以外でもどんな小さなことでも、私は両親の顔色を常に伺ってたような気がする」
それが嫌だった訳じゃないんだ。
元々それ程自分自身、何に対しても強い希望等があったわけでもないから。
澪は過去を思い出すように、淡々と話を続ける。

「でも、もう律と会わないようにしなさい、て言われた時は」
「え?そんな風に言われたの」
「…ごめんね」
「いや、澪のせいじゃないから。だから謝らなくていいよ。それで?」
「それで」
それだけは絶対に嫌です。
そう澪が言ったのを皮切りに、秋山家では初の親子喧嘩が始まったのだ。

「お父さんたちすごく驚いてた。私が反抗するなんて思ってなかったみたい」
「…そうなんだ」
「でも、それだけは…嫌」
「澪」
私はまた彼女の体をギュッと抱きしめた。
しかし娘さんの、ちょっと遅いかもしれないけど初の反抗期の原因が私だとしたら、さぞや澪の両親に恨まれているのではないか。そう思うと、何とも身震いするような気分になる。でも…。

「私もだよ、澪。澪とずっと会えなくて、声すら聞けなくて私はすごい悲しくなったよ」
「律、…私も」
「本当に本当に、澪に会いたくて仕方なかった。携帯に連絡しても返答がないし、和に聞いてもわからないしさ」
「…ごめんね」
「唯一知ってる澪の大学に行って待ち伏せしようとしても、澪が大学に来てないなら意味ないし、もうどうしていいかと思って」
「本当にごめんね。でも私も律と連絡を取ろうとは思ったんだけど…」
初の親子喧嘩の後、怒った澪の父親が彼女の携帯を取り上げたのだそうだ。
元々澪が持っている携帯の通話料金も、両親が出していてくれていた。
さらに澪はしばらく両親の監視下のもと、家に閉じ込められるような形になっていたそうだ。

「なんというか、厳しいお父さんだな」
ある程度、まあいい意味での放任主義と言っていいうちの両親とはえらい違いだ。
「厳しいというより、自分の言う通りにならないと昔からそんな感じなんだ」
お母さんもお父さんには何にも言えないし。
澪はそう言うと、少し悲しそうにしながら顔を俯かせた。

「あれ、じゃあ今日はどうやって家を出たの?」
「昨日からお父さん、仕事でしばらく出張で出かけてるから」
鬼の居ぬ間に、といった処か。

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