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スカイハイ【7】 - 01 -

Category : スカイハイ【7】
澪とまったく連絡が取れなくなって、二週間以上経っていた。

友人がひきこもりになってしまった…とそう思った唯(誤解です)が、心配して私の家に来たのは数時間前の事。唯が帰った後、私は過去を振り返り一人部屋で深く反省していた。
これからは誠実に真面目に生きる事を改めて決意していた時、不意に来客を告げるチャイムが部屋の中に鳴り響いた。

「え?え?」
突然の音に、びっくりした私は咄嗟に時計を見てみると、もう夜の十時を過ぎていた。
こんな時間に誰だろう?
唯だとしても、戻って来たなら携帯で連絡ぐらいはしてくるだろうに。
そう内心思った後でハッと気付いた私は、慌ててドアを開けにいく。
少し音を立てながら開いた先には、私が先程まで会いたいとひたすら願っていた愛しい人が、少し震えながら立っている姿があった。

「澪!」
「律…」
私はすぐに彼女を部屋の中に招き入れた。
「律、会いたかった…」
部屋に入った澪はそう言いながら、私の服の袖をギュッと握ってきた。
「澪、急にどうして。それに今までいったい…」
久しぶりに聞いた澪の声、その姿に私はたまらなくなって矢継ぎ早やにそう聞きながらも、彼女を両手で力強く抱きしめた。澪の体は少し冷たかった。

「とりあえず何か温かい物でもいれるから。まずはそれを飲んでからだ、澪。」
こんな冷えた体のままじゃ、風邪を引いてしまう。
そう思った私は澪を暖房の前に強引に座らせた。澪もさして抵抗する事もなく大人しく座る。
小さな、申し訳程度にあるキッチンで私は熱いココアを入れると、澪の前に差し出した。

「ありがとう」
小声で御礼を言った澪は、熱いココアを少しずつ飲み始めた。
私は彼女の隣に座ると、両腕を彼女の前に回してまたギュッとその冷たい体を抱きしめた。
少しでも体があったまるように…なんてのはただの口実で。
本当は澪から少しでも離れたくなかったから。
だってこうしておかないと、彼女とまた会えなくなるような気がして仕方なかったから。
澪もさして拒む事無く、そのままの態勢でココアを飲んでいる。

「…律」
「ん?」
「ごめんね、連絡出来なくて」
「うん。…心配したよ」
私は澪の肩に顔を埋めながら、囁くような声でそう言った。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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