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スカイハイ【6】 - 06 -

Category : スカイハイ【6】
「おい、唯、やめろよ」
「ね、りっちゃん、いいでしょ」
「わ、わかったから。はいはい、わかりました!」
私がそう言うと唯は「やった!」と声をあげて私から離れた。やれやれ。
それではさっそく明日にでも、と浮かれ気味に話す唯を見ながら、私は何となく首を傾げる思いだった。なんだか唯にしては妙に積極的と言うか…。

「りっちゃん」
「はいはい、何ですか」
「ありがとう。私、あずにゃんとりっちゃんと三人でセッションしたかったんだー」
とても嬉しそうにそい言う唯を見て、私はさっきまで不安から来る苛立ちの中、部屋でじっとこもっていた気持ちが少し楽になっていくのを感じた。
どこまでも天然な、高校時代からの私の親友。

***

帰り際、ドアノブを手にした唯が不意に顔だけ私の方へ向けた。
「りっちゃん」
「はいはい、今度は何ですか」
「心配しなくてもきっと彼女から連絡はくるよ」
「…」
「だってあの子はさ、りっちゃんと話してる時、本当に楽しそうだったもん」
唯はそう言うとドアの方に顔を向けた。

「本当言うとね、ちょっとくやしかったんだ、私」
「え?」
「だってあの子もそうだけど、彼女と話してる時のりっちゃんも、本当に楽しそうだったから」
「…」
「あ、別に変な意味じゃないから」
あっけらかんとした口調でそう言いながら、唯は手をひらひらと振る。
「あ、…そ」
意味深な言い方するなよなー、なんかちょっとばかりドキドキしたじゃないか。
ちょっぴり勘違いしそうになった私は、内心で唯に文句を言う。

「…ただね。りっちゃんて高校卒業してからずっと、なんだかそれ程楽しそうじゃないように見えたから」
ポツリとそう言った親友の言葉に、今度こそ私は胸の中でドキッと音高く一つ鳴らした。
「ライブしてる時も、後で先輩たちやライブの皆と楽しそうで遊んでても。りっちゃんはいっつもどっか醒めてる感じだった」
「…そう、かな」
醒めてる?そうだったろうか。

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ジャンル : 小説・文学

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