スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スカイハイ【6】 - 04 -

Category : スカイハイ【6】
和と会った後も、しばらく事態は何の進展は見られなかった。
私はとりあえずバイトにだけはなんとか出ていたものの、学校にはほとんど行かなかった。
澪と連絡が取れなくなってから、私はスタジオでの練習もさぼり、ただ部屋でじっと待っていた。
いつでも彼女と連絡が取れるように。
いつでも彼女がここに来てくれた時、すぐに会えるように。

そのうち学校にもスタジオにも来ない私を心配したのか、唯が私の家に様子を見に来た。
「何かお酒くさいね、この部屋ー」
家に居る間は不安を紛らわすために酒ばかり飲んでいた私の部屋は、確かに唯の言う通りすっかり酒臭くなっていた。私が止める間もなくずかずかと部屋に入ってきた唯は、換気のためか窓を全開にする。

「何しにきたんだよ、唯」
「何って。りっちゃんがひきこもりになっちゃったみたいだから、心配になってきたんじゃない」
「…別にひきこもってなんかない」
バイトにはちゃんと行ってる、と付け加えた後で、急に体に寒気を感じて私はくしゃみを一つする。
外の景色はすっかり冬模様になっていた。

「バイトだけじゃなくて、練習はー?」
「は?唯が練習に誘いに来るなんてな。こりゃ、明日は雪でも降るかな」
そんな風に軽口叩きながら、私は窓の側に行って空を見上げた。
空はどんよりとした雲が覆っていて、本当に雪が降りそうな雰囲気だが、雪が降るにはまだ少し早い気もする。

「えへへ。そうだねー」
私の軽い嫌味にも唯はさして怒る事もなく、窓を閉めると来る途中で買ってきたのであろうホットコーヒーを私に手渡した。
「悪いな」
「120円でーす」
「あ、あれ、おごりじゃないの?」
そんな風にいつも通りの感じで唯と話していると、私の憂鬱もほんの少しだけ軽くなった気がした。
とりあえず私と唯はテーブル挟んで二人して腰を下ろした。
私はコーヒー片手に、CDラジカセのスイッチを入れて音楽が流す。

「ねえ、りっちゃん」
「んー」
「何があったかは聞かないけどさ、家でじっとしてても何も始まらないよ」
「…」
「とりあえず学校には来た方がいいと思うよ」
「練習は?」
「それも大事だけど、まあ優先順位的に」
「…そうだな」
それは唯に言われるまでもない事だった。私はまだ学生の身分なのだ。

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。