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スカイハイ【5】 - 09 -

Category : スカイハイ【5】
「ちょっと、律!」
「今日は気分が乗らないんだ」
普段の私はこんなもんだろ、気分屋でいい加減でおバカな奴。
後ろから私の肩を触れた彼女の手を振り払いながら、私は吐き捨てるようにそう言うと後ろも見ずにさっさと店を後にした。

終電はとっくに終わっている時刻で、タクシーに乗る金なんて持っていない私。
結局大きな溜息を一つ零した後、とぼとぼと家までの歩く事を決めた。
幸い季節は秋の終わりと言ってもまだそれ程寒くもなく、比較的過ごしやすい日だったので、距離はともかくとして歩くのには支障はない。
それにしても、ここから家までさてどれくらいだろう。
たぶん二時間も歩けばなんとか辿りつけると思うけど…。

暗い夜道をひたすら歩く私は、今度絶対免許を取ろう…とかたわいもない事を思う。
でも車の維持費って大変なんだろうなぁ。
でもでも、車があったら澪と一緒にドライブしたりするなんてのもいいよなー。
そんな妄想をしながらも、私は内心では先程彼女が言った言葉を思い返していた。

- だって律、今まで散々いろんな子たちと遊んできたじゃない。

その通り。返す言葉もございません。
高校の卒業式で澪にフラれた(正確にはそれ以前の問題だけど)と思った時から、私の中でなんかタガがはずれちゃったというか。

まあ、こう言っちゃなんですけど。私は高校時代から結構モテてはいた方だ。
それは専門学生になっても変わらず、常に周囲には世話してくれる女の子に事欠かずというか、なんといいますか。学費以外の仕送りはほとんどない貧乏学生な私としましては、バイト代がつきた後もそんな女の子たちの善意?の援助でずいぶん助けてもらったものです、はい。

「今更真面目になります、なんて向いてない…か」
確かにそうかもしれない。まあ向き不向きはどうか置いておいたとしても。
真面目な頭の良い大学生で、根が純粋な澪と私がお似合いかと言われたら、絶対お似合いなんて言えやしない。
「わかってるんだけどさ」
根が単純で、ひたすら勉強苦手な遊びが大好きていうおバカ。それが私。

今日だってついさっき彼女が話掛けるまで、私は澪が家で待ってることがわかっていたのについつい楽しい方に流されまくってた。
なんだかんだいっても、あの手のバカ騒ぎが好きなんだよね、私は。
それもつい久しぶりに参加した事もあって、これまたタガがはずれてた。

ただ最悪彼女の誘いに乗るような真似しなかった事だけは、己の誉めてやりたい気分だ。
夜道をひたすら歩く私は、足が棒になるような疲労感を味わいながらも、このしんどさは先程までの私に対する罰にぴったりだ…なんて馬鹿な事を考えていた私は歩く事を止めなかった。

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ジャンル : 小説・文学

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