スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スカイハイ【5】 - 03 -

Category : スカイハイ【5】
「あんなの、気にするなよー」
へらへらと笑ってそう言いながらも、私は内心で少し焦っていた。
なぜならあの子たちの中には、前に一度だけその…酔ったときの勢いというか何と言うか、つまりやましいことをしちゃった子が何人かいた訳で。
だから澪に女の子たちと話していたことを見られていたと知った私は、一瞬ヒヤリと背中に冷たいものが通り過ぎたような気がした。

私が笑ってそう言っても、澪はどこか思案気に顔を俯かせたまま。
澪のそんな様子に私はふと違和感を感じた。
「そんなに嫌だった?いや、あれは本当に」
「律、あの…」
ほんの少し暗い表情を見せる澪は、少しだけ焦った私が早口で話そうとするのを遮った。

「何?」
「あの。…ううん、何でもない」
「何?なんか気になる事でもあるの?」
「ないよ、うん。ごめん、気にしないで」
「いや、それは逆に気になるなぁ」
私、知らない間に澪に心配かけるような事したかな?
でも最近の私は、そっちの方ではそれはそれは品行方正でしてね。

「ごめん、ごめん。本当に何でもないから。それよりさっき言った事、本当?」
「え?…ああ、ファンサービスの事?もちろん。バンドマン、いやバンドウーマン?としての仕事みたいなもん!」
「そう、なのか」
「そうだよ。わざわざライブ観に来てくれた人たちへの、サービスみたいなもんさ」
「…私は?」
「澪はライブを観にこようが来まいが、年中私からの大サービス大安売りだぞ!」
いいだろー、と私陽気にそう言うと、澪はくすくすと笑いだす。

「だからさ、澪はライブに来なくていいから。あ、そうだ。次のライブの日は私遅くなるから、澪も久しぶりに家に帰った方がいいよ」
「え…」
「うん、そうした方がいいな」
最近は友人(と澪の両親は思っているだろう)の家に泊まってばかりでほとんど帰ってこない娘を、ご両親は心配されているだろう。

「たまには家に帰らないと、澪の両親も心配されてるだろうし…」
「やだ。ここで律を待ってる」
「え、でも…」
「絶対待ってる。だから律、なるべく早く帰ってきて」
「え、あ、わかった…」
固い表情をして。かたくなにそう言う澪を見ると、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。