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スカイハイ【4】 - 09 -

Category : スカイハイ【4】
最初はなすがままだった澪も、今は私の手の上に自分の手を覆うようにしてギュッと握ってきてくれた。それがいつもの肝心な時に出る、私のチキンな気持ちをなくし、勇気を与えてくれるような気がした。

「澪」
「…なに?」
「好きだよ」
「…」
「もうずっと前から好きだったんだ」
私はそう言うと、一旦澪から離れた。
澪の温かい手から離れるのは、すごく名残惜しいけれど。

「私は本気だよ。でも澪には澪の気持ちがあるから、押し付ける気持ちはないんだ」
だって私たちはまず女同士だし、澪がそれに抵抗があるのは当たり前だろうから。
まあ、私自身は軽い気持ちでもう何度も他の子たちと…と、そう思った瞬間、急に気分が悪くなってきた。

なんていい加減な奴だろう、私って。人の気持ちを適当に扱って。
本当に今更だけど、私はそう思いひどくいたたまれない気分になる。
なんだか胸が苦しい。澪と目が合わせなれない。
他にもいろんな感情が流れて、私の胸はますます痛んだ。

「律?」
「あ、いや。…でも澪はそんな気ないって事、わかってるから」
急にこんなこと言ってごめん。気持ち悪いよな、実際。
私はヘラヘラと笑いながら澪に謝った。

思えば大変なことを言ってしまったかも。普通引くよな。うん、引くわ。
もう澪がこの部屋に遊びにくることもないかもしれない。
ああ、だからそんなことにならないようにと今まで気をつけていたのに。
今更ながらにいろんな事が、猛烈な後悔となって押し寄せてくる。

「律、律ってば!」
頭を抱えてうーんと唸るばかりの私を、澪は少し大きな声で呼びかけた。
「な、何?」
「いきなり何頭抱えてるんだ、あと私の返答も聞いてよ」
「へ、返答?」
「そうだよ、一方的に自分の気持ちばっかり言ってさ」
「す、すいません…」
やっぱり引かれた…?
そう思ってズズーンと落ち込みかけた私に、澪のひどく躊躇いがちな声を聞こえてきた。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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