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スカイハイ【4】 - 08 -

Category : スカイハイ【4】
「澪」
私が名前を呼んでも、澪はまだそっぽを向いたまま。
「澪、こっち向いてよ」
「やだ」
「なんで?」
「…とにかく、やだ」
駄々をこねる子供みたいな言い方に、私はつい笑ってしまう。

私は一瞬躊躇した後で、強硬手段に取ることに決めた。
「澪ー」
後ろから澪の体を包むように抱きしめたのだ。
「ちょ!り、律!」
私の突然の行動に驚く澪の声を無視して、私はギュッと彼女を抱きしめた。
最初はちょっと文句を言いながらジタバタしていた澪も、しばらくして大人しくなる。

「澪、………好きだよ」
とうとう私は口にした。ずっと言いたかったこと。
卒業式で言えずに、ずっと後悔していた言葉。
不思議だ、今になってこんなにも素直に言えるようになるなんて。

「律…」
「卒業式の日、私はずっと澪を探してたよ」
あのまま何を言わずさよならしたくなかった、どうしても。
「でも臆病な私は、何も言えなかったよ」
何も言えず、ただ後ろ姿を眺めていただけの自分。

「なのにまだ諦めきれなくてさ、その後もなんとか会えないかなーて思ってた」
「…」
「澪の大学近くに住むことになったのは偶然だけど、内心ばったり会えないかなーなんていつも思ってた」
澪と同じ大学行ってる知り合い、誰か近くに居ないかなあーなんて思ったりして。
今思い出してみると、結構ロマンチストだな、私。

「実は昨年、澪の大学の学祭にもこっそり行ってみたんだ」
「え、そうなの?」
「うん」
偶然の出会いを心から期待したけれど。
「でも会えなかった」
「…」
「だからライブ前に唯の幼馴染が澪と同じ大学って聞いたときはもう焦ったね」
そうやって淡々と昔の話しながらも、私は澪を抱きしめている手を緩めることはなかった。

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ジャンル : 小説・文学

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律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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