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スカイハイ【4】 - 03 -

Category : スカイハイ【4】
「見ていて危なっかしい感じがするから」と、何人かに言われたことがある。
自分ではなんで?と言った感じだったけど、とにかく一食分の食費が浮くのは有り難い。
貧乏専門学校生の私としては、それで随分助かった。

皆の好意に感謝しながらも、私はどこか空虚な思いで日々を過していた。
ライブは大好きだし、バンド仲間の皆も好きだ。バイトだって結構真面目に頑張っている。
私にアレコレ世話をしてくれた女の子たちも、皆美人で優しくて、正直私になんかに関わっているのはもったいない子ばかりだ。早くいい男が出来てそっちと幸せになって欲しいなー、とか思いつつも、誘われればホイホイと私は付き合った。

いつもどこかふわふわした気分だった。
いつだって足元定まらず、その日その日を能天気に過す。

別にそれでいいかと思ってたし、それがいつまでも続くものでもないことはおバカな私だってわかっていた。いつかはこんな生活を改めて、就職して真面目に過す日々がくるだろうと。
でも本音ではなんだかそれが嫌だったし、そんな現実の実感がちっとも湧かなかった。

「澪はさー」
「ん?」
「大学卒業したらどうすんの?」
お風呂上り、炭酸ジュースを片手に私は何気なくそう聞いてみた。
「え?何、いきなり」
「いや、何となく」
本当に大した理由などなかった。ただちょっと聞いてみたかっただけ。
澪は最初少し躊躇った様子をみせたけれど、結局は教えてくれた。

「えーと、…私は一応大学院に行きたいと思ってる」
「大学院?」
「うん」
大学院=ものすごく頭の良い人たちが行く処。
私の頭の中で大学院のイメージは、そんなものだった。
「へー、それはすごいね!」
「いや、すごいって訳じゃないけど…」
私は率直に感心したのだが、澪には私の態度が大げさに映ったようだ。
ちょっと恥ずかしそうにしてる。

「り、律はどうなんだ。専門学校卒業したらどうするんだ」
「え?わ、私は」
私は…、なんだろ、あれ、何もねえ…?
澪に聞かれて少し考えたけれど、私は何も思いつかなかった。

うう、なんだろ、なんか情けない。
これが澪じゃなくて他の女の子なら「別にー、卒業しても適当に楽しくやってくよ」なんて軽口叩いて笑う処だけど。なんか澪相手にそんなことは言いたくなかった。なんでかねえ。

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ジャンル : 小説・文学

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