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スカイハイ【4】 - 01 -

Category : スカイハイ【4】
それは夏の暑さもそろそろ緩み始めた頃の事。

その日も夕方頃澪がうちに来た。
彼女が部屋に来た時、私はちょうど夕飯の準備をほぼ終えたところだった。
今日のメニューはりっちゃん特製ハンバーグ。以前作ったとき、澪には結構好評だった。

澪は私が用意したハンバーグを見て、嬉しそうに笑ってくれた。
食後は澪が二人分のアイスコーヒーを淹れてくれて、それを飲みながら二人でTVを見ながらまったりとする。ベッドに背を向け、背中にクッション引いた状態で、私の隣に座る澪はぼんやりとTVを見ていた。

そんな澪の様子をちらりと横目で見た私は、最初私の部屋に来た頃は少し緊張気味だった彼女も、今ではすっかりリラックスしてくれてるようだな、と思い内心嬉しく思っていた。
「家に居るより、ここのほうがなんか落ち着く」
以前、澪がそう洩らしたこともある。

澪はあまり自分の家の話をしない。
けれどたまに聞く話の中で、澪の両親は結構厳しく、特に父親は厳格といった感じである事はわかってきた。他にも彼女の両親は、澪がしょっちゅう私の家に来て泊っている事を、あまり良くは思っていないという事も。

澪の両親がそう思うのも無理もないかもしれない。なんせ澪は一人娘だ。
そんな可愛い一人娘が、最近ずっと友人の家に入りびたって帰ってこないとなれば、多少心配もするだろう。まあ、まだ同姓の友人の家だから、澪の両親も今の処それ程目くじらは立ててはいないようだった。だがあまりそれが続けば、いい顔はしないだろうけど。

ご両親に反対されて、澪がうちに来ることが難しくなったら私としても困る、つーか悲しい。
だから澪がうちに泊まるのも、ほどよい回数にしておかなくてはいけない。
だから私は時折ライブやバイトで帰りが遅くなる日などは、澪に家に帰るように勧めていた。
それでも彼女から「大丈夫だよ。だから今日、泊まってもいい?」と聞かれれば、はいはいと答えてしまう自分が居るのは事実だ。…だって本音は泊まりに来て欲しいんだもん。

「律」
そんな風に内心でいろいろ考えていた時、澪が不意に声を掛けてきた。
「んー?」
「それ、どうしたんだ」
「え?」
私の首筋あたりを、澪はじっと見つめている。
彼女の視線は、襟で微妙に隠れてはいたはずの、私の鎖骨の少し上あたりにある紅い痣を指していた。「それ」に気付いた瞬間、私の胸の奥で一つ大きな音が鳴った。

「なんか紅くなってる」
「あ、ああ。なんか虫にでも刺されたのかなぁ」
首筋に手を当てながら、私は誤魔化すようにそう言った。
「薬でも塗っとく?」
「いや、さっき塗っておいたから大丈夫」
私はそう言いながら、首筋を覗き込もうとする澪から不自然にならない程度に距離を取ろうとする。

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ジャンル : 小説・文学

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