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スカイハイ【3】 - 08 -

Category : スカイハイ【3】
ようだ…と過去形にしたのは目が覚めると、隣に女の子が眠っているのを見たから。
もちろんただ眠っていただけじゃなくて、女の子は生まれたまんまの姿だった。

「…うーん、久々にやってしまったようですな」
はっきりとは覚えていないが、まったく覚えていない…とも言えない。
仮に一欠片も覚えていないとしても、この状況が多少の記憶の欠落などさして問題ではないことを示してくれる。一応私は上にシャツを着てるけど。…あんまし関係ないかな。

とりあえず隣で眠る彼女を起こさないよう、私はそっと起き上がって服を着る。
鞄からいつも持ち歩いているメモとペンを取り出すと、私は泊めてもらったことに対する簡単な感謝の言葉を書いて近くのテーブルに置いた。
「お邪魔しました…」
小声でそう言いながら、ドアを開けて一宿の恩義ある家からそそくさと出て行った。

***

家に帰った後、まだ少し朦朧とする頭を熱いシャワーで覚醒させる。
ようやくすっきりとした気分になってバスルームから出た後、冷蔵庫からジュースを取り出した。
それを飲みつつ、私は少し昨日の己の行動を反省していた。
「やっぱ、ああいうのはもう止めないとなあ…」
わかってはいるんだけど。どうもお酒が入ると気が大きくなるというか。

「…こんなん澪にバレたらまずいよね」
奇妙な罪悪感が、私の心にふつふつと湧き起こる。
別に澪は私の恋人でもなんでもない、只の友達じゃないか。
そうは思っても、どうにも消せない背徳感。澪に再開する以前にはまったく抱かなかった感情。

将来のことなんて適当、まだなーんも考えてなくて。
どこか刹那的に好きなバンドの練習とライブをしたり、あとは生活費というよりどちらかと言えば遊ぶ金欲しさのバイト。飲みに行ったら行ったでファンの女の子(昨日の子は先輩のバンドのファンだと思うけど)に手を出しちゃう、軟派でいい加減な自分と。

真面目で慎ましくて、夜にバーやクラブをハシゴしちゃうようなことはもちろんせず。
大学に通ってきちんと勉強し、有名大学に在籍する将来有望な大学生の澪。

なんか違いすぎるよ、これ。

せっかく友達に、…いつも泊まりにくるくらい仲良くなれたのに。
最近どこか妙な引け目を感じてしまう。
「うーん、その反動でつい昨日あの子と…」
なんて言い訳がましい言葉を口にする私。まあ、今更後悔してもしょうがないか。

「…今日は澪、どうするのかな」
もし泊まりにくるなら携帯に連絡がくるはずだ。
といってもまだ朝早いから、連絡がくるとしてもまだもう少し先のことだろう。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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