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スカイハイ【3】 - 05 -

Category : スカイハイ【3】
「あはは。確かに秋山さんに一人暮らしは無理かもね」
「むー。まあ、そうだけど…」
一人で生活するには、なかなか大変そうな彼女の性格。
前に喫茶店で話したことも思い出した私は、申し訳ないと思いつつ少し笑ってしまった。
私の笑うのを見て、少しだけ顔をふくれさせる彼女。

「でも毎日大変だろ、通学」
「通うのには慣れたけど…」
ちょっと遅い時間の講義を受けたり、帰りに大学の図書室でレポートを作成したりしていると、家に帰る頃にはもう真っ暗になってしまう。
「夏はまだ良かったけど、冬はすぐに暗くなるから」
怖がりな彼女は暗い道を一人で帰る事を考えると、いつも憂鬱になるのだそうだ。

「ふーん。あ、なら今度から遅くなったら、ここに泊まればいいよ」
「え?」
「ここからなら大学にはうーん、二十分もあれば行けるだろうし」
遅くなった時は連絡してくれたらいいよ。
「なんなら迎えに行ってもいいし」
私はニコっと笑ってそう提案した。

「そんなの、悪いよ」
「いいじゃーん。私も一人より二人の方が楽しいしなー」
彼女の負担にならないように、気軽な様子で私はそう言ってるけど内心はもうドキドキ。
いやいや別に変な意味じゃあないんですよ。ただもっと彼女と仲良くなりたいだけで。
…いや、マジで。

「でも…」
「まあ、秋山さんが来たかったらでいいよ」
まだ迷っているような顔を見せる彼女に、お気楽な調子で私はそう言うと「ああ、そういえばこのバンドがさあ…」とさりげなく話題を変えた。
あんまり言ったらなんか無理強いしてるみたいだし、下心ばれそうだし…って違うって!本当に!

「本当に良いの?」
「結構ギターがいい味出して…え?」
「泊まってっていい?」
遠慮がちにそう聞いてくる彼女に、私は何度も大きく顔を頷かせた。
「い、いつでもどうぞ」
「…ありがとう」
出会ってからしばらくして気付いたけど、彼女は滅多に笑わない。
だからお礼を言って笑う彼女に、私は少し見蕩れてしまった。
ああ、もっと笑えばいいのに…。

いや、もっと笑わせよう、私が!

いつしか私はそう思うようになっていた。

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ジャンル : 小説・文学

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