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スカイハイ【3】 - 03 -

Category : スカイハイ【3】
「あのときのベースが…、え、何?」
さっきまで私とライブの話をしていた彼女は、今日の演奏について話をしようとしたときに突然私が名前を呼んだので、少し驚いた表情を浮かべながらこちらを見ている。

「あ、あのさ」
「うん」
「えっと…」
あー、なんかまた臆病者の虫が疼く。
えーい、田井中律、お前はまた卒業式の時の失敗を繰り返すのか!
我ながら内心でそう叫ばずにはいられない気分だ。

はー、まったくなんでだろ。これが他の子なら…。
この間ライブ後に、バンドのメンバーやファンの子たちと数人で飲みにいったときだってさー。
酔った勢いで意気投合した、名前も知らない子たちを誘って部屋に連れ込んでそのまま…て。
この状況で何を思い出してるんだ、私は!

「どうしたの?」
「いえ、別に、なんでも」
つい先日の不埒な己の行動を思い出して、ちょっと罪悪感が沸き起こる私。
いやいや彼女は違う。そんなことしない、とゆうかとにかくまず友達に…。
「あの」
「へ?」
私がそんな馬鹿なこと考えている間に、彼女は階段を降りきった場所で不意に足を止めて私を見上げてきた。まだ階段を降りきってなかった私の視界では、上目遣いの彼女が映る。
その姿に私は胸がキュと締め付けれられるような気がした。

「今度いつあるの?」
彼女の方が私より少し身長が高い。
だから普段は少しだけ私が見上げる形になるから、なんだか新鮮だった。
「田井中さん?」
「…え、ああ。えーと、今度は」
少しだけボウッとなっていた私は返事が遅れてしまった。

「ちょい待って」
そう言って私は慌ててバッグの中に入れてあるスケジュール帳を取り出そうとした。
けれどいつもの場所に入れているはずのそれが見あがらない。
…あれ、入れるの忘れてきた?
「ごめん。ちょっと手帳忘れちゃったみたいで」
「…そう」
一言そう言ってまた歩き出そうとした彼女に、私は今しかないと声を上げる。

「あの、もし良かったらメアド教えてくれない?」
「え」
「こ、今度のライブがいつかメールで知らせるし。あ、良かったらついでに電話番号も…」
そこまで言うと私は黙って、彼女の反応を待った。
「…うん。私も聞こうって思ってた」
「え、本当に?」
「うん」
マジですかー!?彼女も私の連絡先を聞こうと思っててくれたなんて…。

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ジャンル : 小説・文学

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