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スカイハイ【3】 - 02 -

Category : スカイハイ【3】
「もう少しだけ待っててくれない?あの、駅まで送っていくから」
「え」
「ちょっと待ってて」
私は大慌てで楽屋に戻って唯を捕まえると、後のことをいろいろ頼んでおく。
私が出演したバンドは、今日はトリをまかされていた。
後は片づけをして、いつもだったらライブ後の打ち上げが待っているんだけど。

「いいけど。いいの~りっちゃん。先輩たちが飲みに行こうって…」
「あー、悪いけど適当に断っといて」
先輩たちには悪いけど、今は彼女とまだ話したかった。
例え駅に送るまでの僅かな時間でも。
「わかった。でも後でフォローしといてね」
「サンキュー、唯」
私は唯に御礼を言うと、慌てて鞄を持って楽屋を出た。

「お待たせ」
ライブハウスの外はもう春とはいえ、まだ夜は少し肌寒かった。
外気の寒さに腕をさすった私は、彼女に外で待っていてもらったことを後悔した。
でも中で待っていたら、この間みたいな馬鹿なナンパ野郎が現れるかと思って「外で待ってて」と言ったのだけど。
「ごめん、寒くなかった?」
それ程待たせてはいないと思うけど、やっぱり申し訳ない気がする。
「大丈夫だよ」
笑ってそう応える彼女のコートは、確かにそれほど薄くはなさそうだ。良かった。

「んじゃ、行こっか」
二人して駅までの道を歩き出す。
始めは何話したらいいだろ、とちょっと悩んでいた私だったけど。
彼女が今日のライブの感想を言ってくれたので、そこから話を弾ませることができた。
「あー、そう。あの曲は先輩がお気に入りでー」
ライブの話をしながら歩けば、気付くと駅は目の前。げ、もう?

彼女がもし今日ライブに来てくれたら、今度こそは何か繋がりが出来るように…つまりメールか携帯番号をゲットしようと固く決めたのに。今だ何もその手の話していない。
ライブの話ばっかりして、肝心な話をしないでどーするんだ、私!

「あ、秋山さん」
地下鉄の駅に向かう階段を降りながら、私は意を決して彼女の名前を呼んだ。

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