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スカイハイ【2】 - 05 -

Category : スカイハイ【2】
「お待たせ。で、聞きたい事って?」
「あ、ええと」
彼女から視線を外さず(正解には外せず)呆然と見ていた私に、真鍋さんがそう聞いてきてくれたけど、もう聞く必要が無くなってしまった。
一瞬どうしようか迷ってその場を立ち尽くしていた私を見て、不思議そうな顔をする唯の幼馴染。

「あ、あの。あそこにいる子は真鍋さんの友達?」
焦って思わずどもってしまう私。情けないけど、とにかく焦る。
「え、ああ。澪ね。そうよ、同じ大学の友達」
大学で知り合ったの。今日は私が誘って一緒に来たんだけど…。
ちゃんと説明してくれる真鍋さんには申し訳ないけれど、彼女の言葉がどんどん耳から耳へと素通りしていく。他の人の声も、厚いドアの向かうから、僅かに聞こえてくる演奏の音も。

ああ、なんて事だろ。
唯という一番身近な友達の友達に、彼女と繋がっている人がいるなんて。

「澪がどうかしたの」
少しだけ黙ってしまった私に、真鍋さんがちらりと自分の友人の方をみてそう尋ねてきた。
「いや、あの…」
どう説明しようか悩みながらもふと彼女の方を見ると、ライブにきていた観客の男たちに声を掛けられていた。何人かに囲まれて、困ったように顔を下に俯かせる彼女。オイオイオイオイ!
「ごめん!」
真鍋さんに一言謝ってから、慌てて彼女の近くに向かう。

「ねえ、今日一人で来たの?」
「これからちょっとお茶でも…」
「はいはい、ちょーっと、どいてくれる」
彼女を囲むように立っていた男達にそう言って、私は無理矢理に間を割って入る。
「おい、なんだよ」
「あー、私の知り合いなんだ、この子」
あっちで友達も待ってるしね。適当に指を差してそう言う。

「へえー、なら、君たちもこの子と一緒にさー」
「悪いけど、私らこの後用事あるんだ」
お誘いはまた今度ねー。
私はおちゃらけた言い方をしながら、その場を逃げるように彼女の手首を取り連れ出した。
ちぇ、なんだよー、とかなんとか文句を言っている連中に目もくれず、私は真鍋さんの方にも戻らず彼女を強引に外へ連れ出す。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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