スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スカイハイ【2】 - 02 -

Category : スカイハイ【2】
「お見事」
「中学時代はバスケ部ですから」
唯の称賛の言葉に、私は「イエイ」と能天気にピースサインを見せた。

別にさ。将来の事はなーんにも考えていない、て訳ではないのだけど。
今の私はライブや学校、バイトなどの忙しい日々を過ごすのに精一杯というのが本音だった。

***

十五日のライブは、中々の盛況を博した。先輩達の集客がうまく行ったみたいだ。
もちろん私も唯もチケットを配るのに、それなりに頑張ったけれど。

演奏も自分なりに納得できるものだった。
いつも少し暴走気味になる私も、今日はしっかりとリズムをキープ出来ていたし、前で歌う唯もなかなか調子が良さそうだった。ライブ前に今日は幼馴染が聞きにきている、と唯が言っていたのが関係あるのかもしれない。
「はりきっちゃうなー」と楽しそうに唯が言っていたのを思い出す。
誰か知り合いが観にきてるなら、確かに気合の入り方も違うってもんだな。

四つのバンドが出演する中、私たちのバンドは二番目だった。
演奏後、他のバンドが終了するのを待つ間、唯が幼馴染に会ってくると私に言いにきた。
「唯の幼馴染って大学生だっけ?」
「そうだよ。頭いいんだよ~」
「ふーん」
それ以上はさして興味なく、私は適当な相槌をうつとペットボトルを口にした。
だが唯からその幼馴染が通う大学名を聞いた途端、思わず喉を通ろうとしていたお茶を、私は少し噴出してしまった。

「りっちゃん、大丈夫?」
「だ、ゴホ、大丈夫。それより、唯。今、何て言った?」
「え、何が?」
「だから、その幼馴染はどこの大学生だって?」
「ああ」
K大だよ。国立の。頭いいでしょ~。
唯は嬉しそうに、自分の幼馴染を自慢をしている。
そんな唯には申し訳ないが、私としては頭の良い唯の幼馴染より、その子が通う大学名の方が重要なのだ。

「その子、K大にいってるのか」
「だからそうだって。どうしたの、りっちゃん?」
片手で噴出したお茶を手で拭いながら、私は己の愚かさに内心涙していた。
こんな身近に「彼女」と近い存在がいたなんて。
唯の幼馴染の事は前にも一度聞いていたのに。その時大学名を聞いておけばよかった。

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。