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いいなづけ -03- 大学生 秋山澪の場合【Last6】

Category : SS( いいなづけ 【Last-6】 )
ムギから話を聞きながら大学内に入った私は、彼女と並んで席に座った。
「まぁ、さっきの噂が本当かどうかはともかくとして。それでどうするの、澪ちゃん」
「へ?どうするって…」
「あの様子だと、きっとまた澪ちゃんに会いにくるわよ、あの人」
「今度もまた花束持って…かな?」
そう言いながら、私は今はムギの部屋に飾られた花を思い出していた。
花の値段についてそれ程詳しくない私でも、それなりにしたのであろうことはわかるくらいの、溢れんばかりの鮮やかな花々。

「そうかもしれないわね」と言ったムギは、また少しクスクスと笑う。
「それは困るよ」
本当に困る。昨日だって彼がさっさと行ってしまい花束を返す間も、お断りする事も出来なかった。
自分の部屋に飾るのも、その、なんだか申し訳ないし。律にもその人にも、いろいろと。
でも花に罪はないからどうしようかと悩んだのだけど、結局ムギの部屋に飾らせてもらった。
「また来るかな…?」
「たぶん、ね」
はぁー、気が重い。だけど次があったらちゃんと断らないとな。

「澪ちゃん。もしなんだったから、私の方からお話しておきましょうか」
私が暗い顔をするのを見兼ねたのか、不意にムギがそう言った。
「へ?話って…」
「今度また別に会社関係のパーティーがあるんだけど。たぶんその時あの人も来られるんじゃないかと思うの。だからその時にもし会えたら…」
彼女にはすでに親同士が決めたとっても素敵な「許嫁」さんがいるんですよ。
「そう言っておいてあげるわ」
満面の笑みを浮かべ、まかせてくださいとばかりにムギは軽く胸を叩いてそう言った。

「え、いや、それは…、えーと。……お願いします」
なんか恥ずかしいけど。でも自分で断る事を考えれば、それくらいの恥ずかしさは…まぁ、ね。
中学・高校(小学校の時もあったけど)と、この手の告白とか何度かあったけれど、私はちっとも慣れやしない。
「おまかせあれ」
「よろしくお願いします」
楽しそうに胸を軽く叩くムギに、私はよろしくとばかりに深々と頭を下げると同時に、授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。

そんな訳で。
ムギが胸を叩いてくれたので、私の中でこの件はすっかり解決したものになっていた。

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ジャンル : 小説・文学

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