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いいなづけ -01- 大学生 秋山澪の場合【Last6】

Category : SS( いいなづけ 【Last-6】 )
暦も師走の中盤に入った途端、寒さが一段と厳しくなってきた。

別に外は寒くても、私たちが住む寮の部屋には暖房が完備されているから、もちろん今こうして部屋の中に居る分には暖かい、筈なのだけど。私のベッドに上で雑誌を読んでいる恋人兼「いいなずけ」の態度が、なんだか微妙に部屋の温度を下げている…ような気がするのは、私のたんなる気のせいだろうか?

「で、その花束はどうしたんだ?」
「返しそびれちゃって。あ、でもム、ムギが貰ってくれたから」
だからこの間まで、ムギの部屋に飾ってあったけど。
どこか素っ気なくそう聞いてきた相手に、私はなぜか何となくバツの悪い気分になって、少し躊躇いながらもそう答える。

「ふーん。あ、そ」
やっぱり何とも素っ気ないというか。さっきから律はずっとこんな感じ。
「そ、て…。なんだよ、その言い方」
視線を雑誌から離すこともなく、淡々と話す律に私は苛立ちが募ってきた。
「何が?」
「その、もうちょっと何か無いわけ?」
「何って?」
「だからー。その、つまり…」
恋人が見知らぬ男性から言い寄られたのに、何とも思わないのか、お前は。
と、言いたい処を私はぐっと堪えた。言いたいけど、なんだか言いにくい…。

「澪が告白されるなんて、小学生の頃から日常茶飯事のことじゃないか」
「に、日常茶飯事?」
「そうだよ。だからもうすっかり慣れっこだよ、私は」
「…」
そんなに告白された覚えは、…その、多少あるけどさ。でもそれとこれとは。
にしても慣れるものなのか、そういうのって。

「なんだよ。あ、実は澪、そいつの事が気になったりしててー?」
私が複雑な顔をしているのに気付いたのか。律がどこか茶化すようにそう言った。
「な!?」
な、何を言っているんだ、こいつは!
「ムギから聞いたけどさ。有名大学に通う大学生で、おまけにそいつすごい大会社の御曹司なんだってな」
い、いつのまにそんな情報を。そうらしいけど。

「前にパーティーで会ったことがある、てムギが言ってたけど」
ムギがの家が主催するパーティーの客なんだから、結構いいトコのぼっちゃんに間違いないな。
そう言ってニヒヒと笑う律の姿に、私はなんとも微妙な気分になってしまった。
彼に関する情報に関しては律の言う通り。ムギも最初は気付かなかったみたいだけど。

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ジャンル : 小説・文学

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