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いいなづけ -08- 大学生 秋山澪の場合【Last5】

Category : SS( いいなづけ 【Last-5】 )
「でも仕方ないわ。それにいずれ唯ちゃんも話してくれると思うわ」
「そうだな。今は駄目でも、梓と仲直りしたらね」
本当に喧嘩しているんだかなんだか、よくわからないんだけどね。

「それじゃ、私もそろそろ。…それにしても律ちゃん遅いわね」
「最近はいつもそうだから」
バイトも大事だと思うけど講義や練習もあるし、律ちゃんも大変ね。
そう言いながら立ちあがったムギを見送ろうと、私も立ち上がる。

「でも律ちゃんには澪ちゃんが居るから、私は心配してないけど」
「え?な、…ま、まぁ」
「ふふ。じゃあ、澪ちゃん。おやすみなさい」
ほんの少し紅い顔をする私を残し、ムギは頬笑みながら部屋を出て行った。

それから私はしばらく起きて律の連絡を待っていたけれど、携帯は一向に反応する様子もない。
「まったく。まだ結婚もしてないのに、なかなか帰ってこない旦那を待つ妻の気持ちを、もう味わう事になるなんてさ」
何気なくそう呟いた後で、私はハッとしてまた少し顔を紅くする。
…つ、妻って。いやいや、まだちょっと気が早いよねー。
そう自分で自分に突っ込みいれた後、再度私は時計を見た。

時刻を確認した私は、溜息一つと共に立ち上がり歯を磨くとそのままベットに入った。
照明を落とした静かな部屋の中で、私の耳に窓の外から吹く風の音が聞こえてきた。
季節はどんどん冬に向かっている。日中はまだそれほどでもないが夜は冷える。

まだ帰らない私の「いいなずけ」は、ちゃんと防寒対策しているだろうか。
そう心配しながら時計を見ると、時間はもう結構遅い時間だ。
大学生の娘がこんな遅くまでバイトしているなんて知ったら、多少放任主義な処があるおじさんやおばさんだってさすがに心配するだろう。

「ちょっと控えるように言ったほうがいいのかぁ…」
そんな風に思いながらも、私は布団の温かさからかだんだんとウトウトとしてきた。
頭がぼんやりとしながらも、もう一度時計を見てみる。…遅い。
これだけバイトをするには、何か理由があるんだろうと思う。
律の、彼女のなりの大事な理由が。でもさ、でも。

「…私、ちょっと寂しいよ、律」

布団な中、小さな声でそう呟いた後、私は静かに目を閉じた。
律はまだ帰ってこない…。

To be continued…

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ジャンル : 小説・文学

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