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いいなづけ -03- 大学生 秋山澪の場合【Last5】

Category : SS( いいなづけ 【Last-5】 )
「あの、秋山さん?」
「…は、はいはい。あ、すいません、ちょっと思い出してて」
迎えに来てくれた律が、私を路地裏に強引に連れてった後、キ、キス…してきた事とかまで思い出してしまった。おかげでうっかり私は今の状況も忘れて、顔を少し紅くしてしまう。
私のバカ、そんなこと思いだしている場合じゃないだろ!

「あ、あの時はハンカチありがとうございます」
紅くなる顔を数回左右に振って、なんとか平静を取り戻した私はとりあえずそう言ってみる。
「いえ、とんでもない。覚えていてくれただけで僕としてもありがたいです」
「はぁ…」
いえ、覚えているといってもそれくらいなんですけどね。
確かあの時最初全員、軽い自己紹介みたいなこともしたんだけど。
私は緊張しちゃっていっぱいいっぱいだったから、周囲の人なんて全然覚えてないし。

「あの時、僕も突然友人たちに連れていかれちゃって…」
普段僕は大人数で飲みに行ったりしないんです。ちょっとそういうの苦手で。それに女性と話すのには、とても苦手というか、慣れてないというか。いやー、だからあの時はまいったなー。あはは。
やや早口で一人話を続ける目の前の人に「はぁ」と生返事を返すばかり。
「あの、それで私に何か?」
で、結局なぜ私は今ここで呼び止められているのだろう。

「それであの時は本当に緊張し…あ、ああ、す、すいません!」
こんな話いきなりしてもしょうがないですよね、ほんと俺、何言ってんだか。
そう言って男性はまたペコペコと頭を下げる。
さっきも思ったけど、背も高いし顔立ちだってうちの学校の女子が騒ぐのも無理ないかなー、てくらい整っている男性が、すごく腰が低くてテンパってる?様子が妙にアンバランスに見えると言うか…正直ちょっとおかしいというか。

「あの、つまりですね」
私の緩む口元にも気付かず、男性はそこまで言うと一旦口を閉ざした後、「ちょっと、すいません」と言った後、止めてある車の後部座席の窓から手を入れた。そんな目の前のいきなり現れて意味不明の行動を取る男性に、私はかなり困惑しつつも、今回は珍しく緊張やいつも僅かに感じる恐怖感みたいなもの持たなかった。
慌てているからか、窓から何か取ろう体を屈めた際に頭をぶつけたりしているその姿すら、なんとなくコミカルな動きでおかしかったからかもしれないけど。

「こ、これをどうぞ!」
そんな風に思っていた私にその人は、両手一杯の溢れんばかりのピンクのバラの花を、両手で差し出すというより突き出すといった感じで私に渡した。私が思わず受け取ってしまったと同時に、少し離れた所から湧き上がる多数の悲鳴。ええ?もしかして、これって…。

「あの、と、突然にその、不躾な事だとはわかっているのですが」
「はぁ」
「ご友人とお話の途中、それを邪魔して一方的にその、こんな事言うのは失礼かとは存じますが」
「はぁ」
もう無表情に「はぁ」しか言えなくなった私と違って、ムギは「お気になさらず」とか言いながら、なぜかニコニコしてる。

「その、でも。とにかくですね、秋山さん!」
なんともテンパった男性の様子に、私は失礼とは思いつつも内心ますますおかしくなってきた。

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