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いいなづけ -01- 大学生 秋山澪の場合【Last5】

Category : SS( いいなづけ 【Last-5】 )
昨日寮に帰って来た時、ムギの少し様子がおかしかった。

理由を聞いてみても、その日はムギは「なんでもない」と口を濁していたけれど、今朝になってもう一度私が尋ねてみたところ「講義が終わった後で話すわ」と言ってくれた。なので現在私は大学内のカフェで、こうしてムギと向かいあって座っている。
それからムギの話を小一時間程で、全て聞き終えたんだけど。

…それにしてもやっぱりまだ信じられない。
さっきムギから聞いた話を、私はもう一度思い返してほんの少しの憤りすら感じながら、内心でそう思っていた。ムギが振るなんてさ。なんてもったいないことを!
紅茶を持ちながら、窓の外をぼんやりと眺めるムギを見ながら、私はそう思わずにはいられない。
私に話した事で少しすっきりしたのか。ムギの表情は昨日よりずっと明るい気がする。

ただ最初は多少憤慨していた私だけど、よくよく聞いてみるとまだそうと断定するには早いような気がした。相手はまだムギの気持ちを、ちゃんと理解してない節がある。本当になんて鈍いおバカな人だろう。…て、会ったこともない人を悪くいうのはよくないかもしれないけど。

「もう大丈夫だから、そんなに心配しないでね、澪ちゃん」
「うん…。でもムギ、また何かあったら良ければでいいから話を聞かせて」
一人で悩むよりはずっといいと思うし…そうムギには口では言いつつも、話す方が辛い時もあるかもしれないな、とか思い少し気を揉む私に、ムギは「ありがとう」と言って微笑んでくれた。

***

ふと気付いて腕時計を見ると、すでに二時間程過ぎていた。
結局それ以上ムギから大した話を聞くこともなく、私たちは一緒にお店を出た。

「とにかく寮に戻ったら、唯ちゃんたちともお話したいわね」
ムギの様子がおかしかったことは解決したけれど、唯の方はなんだろう。
まあ、どうせ梓に関する事に間違いなんだろうけど…。
「そうだな。昨日の件はなんなのか、ちょっと気になるし…ん?」
ムギと話しながら大学を出る門の近ずくにつれて、なんだか少しざわめいた雰囲気に気付いた私は、視線をそちらへと向けた。ムギも気付いたようで「何かあったのかしら」と呟いている。

門前まで来た処で、その喧騒が何か私たちもざっくりとわかってきた。
門を出てすぐの所で、一人佇む男性を数人の女子たちが注目し騒いでいるようだった。
もちろんただ男性が一人で立っているだけなら、こんな喧騒は起こらなかっただろう。だけど。

- なんかすごい高そうな良い車っぽいよね、あれ。
- うん、着てる服も、ね。 結構イケメンさんだし。
- でもあそこで立ってるってことは、うちの大学の女子狙い、みたいな?

私にはまだ見えないけれど、どうやら門の外ではうちの女子大生たちが思わず騒いじゃうくらいの男性が居るようだった。

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