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いいなづけ -04- 大学生 秋山澪の場合【Last4】

Category : SS( いいなづけ 【Last-4】 )
「え?」
「あ、なんか元気ないみたいだから…」
いつもお金持ちのお嬢様らしい鷹揚な雰囲気をみせ、ほんわりと笑っているムギとは別人のように、表情に笑みは浮かべていてもどこか憂えているような…そんな感じがした。

「ううん、別に体はなんともないけど」
「そうか。でもなんだか疲れてるみたいに見えるけど…」
私がそう言うとムギは視線を床に落とし、ふっと考え込むような表情をみせた。
「ムギ?」
「…あ、なんでもないわ。そうね、ちょっと今日は疲れちゃったかも」
今日はいろいろあって、忙しかったから。
そう言ってムギは少し笑ったけれど、どこか無理のある感じがした。

「ムギ、何かあったの。私で良ければ話を聞くけど」
「いえ、本当にその、とくには」
「本当に?」
「…ええ」
でもやっぱり疲れちゃったみたい。体が少しだるい気がするかな。
そう言うとムギは「今日は早目に休むわ」と言った。

「無理するなよ、ムギ」
「ありがとう、澪ちゃん。大丈夫だから」
確か明日は澪ちゃんと同じ講義取ってたわよね。朝は一緒に行きましょうね。
ムギはそう言うと荷物を持ちなおし、自分の部屋へと戻って行った。
ムギの後ろ姿を見送った後、私は唯の部屋のドアに視線を向けた。

「今日は本当になんなんだ…?」
唯の様子もおかしければ、そんな唯に話があると強引に部屋に入った律。
二人の様子はどこか緊迫した様子だったし、ムギもなんだか妙に元気がないみたい。
そして私は三人がなぜそんなことになっているのか、それぞれの事情がまったく分かっていないときた。なんだか私一人が除け者にされているみたいだ。
子供っぽいとわかっていても、なんだかそう思えて気分が落ち込む。

せめて律くらいは、唯に何があったのか私に先に教えてくれてもいいのに…。
いいなづけ」と言うよりも恋人としての甘えかもしれないけど、そうは思わずにはいられなかった。
一度そう思い始めると、先程湧きあがっていたこれまでの律への不満が再度高まってきた。
私は慌てて自室に戻り、ドアの鍵をロックする。
後から律がノコノコやってきても締めだしてやる…と思いながら。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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