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いいなづけ -03- 大学生 秋山澪の場合【Last4】

Category : SS( いいなづけ 【Last-4】 )
私が驚いている間にも、律はさっさと部屋に入ろうとする。
「お、おい、律。…あ、えと、唯、どうかしたのか?」
俯いたままだからはっきりとは言えないが、顔色がさえないように見える唯。
そんな彼女の様子を見て心配になった私はそう声を掛けたけれど、「あはは、ごめんね澪ちゃん」と唯はそう言って渇いた笑いを浮かべた。

「いや、いいけど。何かあったんなら私も話を聞くけど…」
そう言って私も律と一緒に唯の部屋に入ろうとしたんだけど。
「悪い、澪。今はちょっと私が唯と話があるんで後にしてくれ」
律がぴしゃりとした口調でそう言ったかと思うと、唯を押しこむように二人して部屋に入っていった。

「……え?」
反論する間もなく、あっさりと閉じられたドアの前で私は呆然と立ち尽くすばかりだ。
え?え?なんで?
頭の中がクエッションマークで一杯になっていく。
え、なんで律だけ?なんで私は駄目な訳?

寮に戻ったかと思ったら突然の律の行動に、私はびっくりすると同時にいまさらながらに何ともむかむかした気分になってきた。もちろん律がこんな行動を取るには、何か事情があるには違いないだろうと理性ではわかっていても。さっき廊下で律を見掛けたとき、久しぶりに今日は早く寮に戻ってきているし、ゆっくりご飯でも食べながら話が出来るかなぁー。
なんて思い喜んだ私を、…お前の「いいなずけ」のことはほったらかしでいいわけ?

「メールの返信もないしさ」
最近溜まっていた不満みたいなものが、私の心にむくむくと湧きあがってきた。
なんだよ、なんだよ、律のバカ。バカバカバカ律!
「律の、律のー…」
「律ちゃんがどうかしたの、澪ちゃん」
声に出して文句を言おうとした瞬間、後ろから声を掛けられて私はびっくりした。

「あ、お、お帰りムギ」
「ただいま」
慌てて後ろを振り返ると、ムギが少し不思議そうに私を見ていた。
「律ちゃんがどうかした?」
「あ、いや、なんでもない。いや、あるいといえばあるけど…」
そもそも律は唯になんの話があるのか?
唯はなんだか落ち込んだ様子だったけれど、それがなぜなのかさっぱりわからない私としては、ムギに対して何とも歯切れの悪い答え方になってしまう。

「いや、さっき律が急に、…ん、ムギ?」
「何、澪ちゃん」
「なんか体調でも悪いのか」
さっきの唯の顔色よりはまだマシだけど、それでもいつものムギとなんだか様子が違うような。

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ジャンル : 小説・文学

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