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「Y・O・Iパロ」SS第五弾「傭兵」07

Category : 【5】傭兵
…私にはこんな遣り方しかできない、わからない。
他にどうすればいいかなんて。

でもミオは、今日あの宿屋で抱き合ったベットの上で泣きながら、私に傭兵稼業を辞めろと言う。
別に彼女がそう言うのは今日に限ったことではない。
酒場で再会したあの日からずっとそうだ。

でもそれは無理だよ、ミオ。
暗い夜道を歩きながら、私はすっかり体に馴染んだ背中にある剣の重みを感じていた。

***

次の日。
教会の門をくぐった私を迎えたミオの顔は、少し不機嫌そうだった。

「ミオ?」
「リツ。こんなのいらない」
そう言って私に差し出した手に持っているのは、昨日帰り際に強引に渡した金が入った小さな袋。
「いいから」
「いやだ」
「ミオにあげたんじゃない。子供たちにあげたんだ」
「…」
「子供たちにお腹をすかせないように」
「でも」
「ミオ。私たちの子供の頃も大変だったろ」
気持ちはわかるよ、ミオ。でもそんな意地を張ってる場合じゃあないんだ。
ミオは複雑な表情で何か考えていたようだが、不意に私を背中にある荷物を見て顔色を変えた。

「…リツ?」
「ん」
「なんだか今日は荷物が多くないか、ど、どこか行くのか。どこへ!?この街を出て行くのか!だからあんなお金を渡して…」
泣きそうな顔になりながら私の体にすがりついて「そんなの嫌だ」と叫ぶミオに、私は今まで感じた事の無い感情が沸き起こる。

「違う」
「ほ、本当に」
明確に否定した私にほっとしたように笑うミオ。
「少し仕事に出るだけだよ」
一週間くらいで戻ってくる、心配はいらない。
そう付け加えると、彼女の安心しかけた顔が一瞬にして強張った。
それには気付かぬフリをして、私は彼女に背を向けて歩こうとしたが、ミオが後ろから手を回して私の体に抱きついた。

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ジャンル : 小説・文学

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