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「Y・O・Iパロ」SS第五弾「傭兵」05

Category : 【5】傭兵
部屋の外を出て下に降りようとして、隣の部屋から僅かに女の嬌声が聞こえてくる。
ここはそういう場所だ。ただの宿屋じゃない。
隣に居るミオを見ると、少し恥ずかしそうに顔を紅くしている。

「早く出よう」
そう言って私は、彼女の白い手を握り外へと出る。
いくつかの壊れていない街灯が、暗い夜道を照らしていた。

***

「お帰りなさーい」
ミオが施設に戻ると、幼い子供達が一斉にやってきて彼女に纏わりつく。
「ただいまー。みんないい子にしてた」
一人一人の頭を撫でてミオは笑う。
「お帰りなさい、ミオさん」
「ただいま、アズサ」
ミオと同じ黒い髪を二つに結った「アズサ」と呼ばれたその子は、施設の子供たちの中では一番年上で、ミオにとっては年の近い妹みたいな存在だった。

「アズサ。はい。いろいろ買ってきたよ」
「わ、すごい。よく買えましたね」
アズサの驚きにミオは何も言わず、小さな子供たちに声を掛けて集める。
「さあ、みんなごはんにしよう」
歓声を上げる子供達。

「リツも一緒に食べよう」
「いや、私は…」
「いいじゃないですか、リツさん。一緒に食べましょう」
アズサがそう言うと他の子供達も私の足元に纏わりついた。
食べよー、食べよー、リッちゃん。

「わ、わかったから」
「ふふ」
子供たちに引っ張られて慌てる私が微笑ましく見えるのか。
ミオは楽しそうに笑みを零している。
私からすれば子供になんて今までほとんど接した事がないので、いつも教会にくるとこの子達とどう接したらいいのかわからなくて戸惑うばかりだ。

「おいしー」
「あー、それ私のー」
テーブルも椅子も、子供達が眠るベットのシーツもどれも粗末で教会の中はけっして裕福とはいえないが、子供達は明るかった。
私はいつもここにくると、小さい頃ミオと共に暮らした施設を思い出す。

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ジャンル : 小説・文学

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