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「Y・O・Iパロ」SS第五弾「傭兵」04

Category : 【5】傭兵
「お、おいおい…」
「どこまでも戦う」
剣を持ち体を構え、今にも襲い掛かろうとする連中を私は視線で威嚇する。

- おい。あいつ…。
- ああ、噂の…。「狼」だ、金狼。
- こんなところにいたんだ。戦場の狼…。

幾多の戦場で戦い生き延びてきた私に、いつのまにかついた渾名が店の中を巡る。
「…ちっ、もういい。さっさと出ていけや」
中のリーダー格と思われる男が吐き棄てるようにそう言うと、テーブルの上の金貨を握った。
その後は私たちから興味が失せたように、店の人間に酒の注文を追加していた。

「行こう」
「あ」
震えながらじっと成り行きを見ていたミオの腕を取って、私は店を出て行った。
こうして傭兵やギルドなんかの、ならず者たちがたむろする酒場の片隅で、私たちは十年ぶりに再会したのだ。

***

「もう教会に戻らないと…」
ミオはそう言うと、ベッドから出て服を着始めた。
彼女の衣擦れの音を聞きながら、私はボウと天井を見つめていた。
私と再び会ったことが、ミオにとっては良かったことなのかどうか。
こんな深い関係になった今でも、私にはまだわからない。

「リツ」
服を着たミオが、ベッドで両手を頭の後ろに回し仰向けになっている私に近づく。
片手で長い自分の黒髪をすくいながら、柔らかいその唇を私の唇に少しだけ触れあわせた。
「お願い、考えておいて」
そのまま少しだけ私の首元に顔をうずめていたが、不意に体を離してドアから出て行こうとした。

「待て、ミオ」
ドアに手をあててミオが私を見る。ベットから起き上がり私も服を着た。
「教会まで送って行く」
以前はともかく、今はここは物騒な街だった。ミオ一人で歩かせるわけにはいかない。
「リツ」
「行こう」
素早く着替え背中に剣を背負うと、二人でこの狭くて酒場の喧騒が絶えない部屋を出た。

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ジャンル : 小説・文学

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