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「Y・O・Iパロ」SS第五弾「傭兵」02

Category : 【5】傭兵
この国は、いつだって戦争中だ。

一時的に休戦が結ばれても、別の地方に行けばまだまだ争い事があと100年は続くんじゃないかってくらいだらだら続いている。
だから傭兵は喰いっぱぐれる事はない。賞金稼ぎだってそうだ。
国が乱れれば犯罪も増える。犯罪者たちを捕まえお役所に差し出せば賞金が払われる。

たとえその犯罪者たちが、好きで犯罪を犯しているわけでないとしても。
国が平和にならなければいつまでも続く馬鹿馬鹿しいイタチごっこ。
それでも金は手に入る。
ただその度に生きていられるかどうか。それが問題なだけ。

「嫌」
彼女は私の背中に回した手に力を込める。
「ミオ」
今、私の腕の中にいる彼女は…ミオは私の幼馴染だ。小さい頃同じ施設に居た。
本当に短い間だったけれど、出会った時すでに親がいなかった私達は自然と寄り添い、姉妹のように一緒に過ごした。貧しくてその日一日食べる物も事欠く生活だったけれど、ミオと二人で居た記憶は子供の頃の僅かにある幸せな思い出だ。

「もう離れたくないんだ」
「…ミオ」
施設があった街にも戦争が起こり、混乱の中ミオともバラバラになった。
逃げる途中施設に居た大人達ともはぐれ、街のはずれで空腹で倒れていた私を流れの傭兵団が拾って育ててくれた。命を救ってもらったとはいえ、傭兵団が私を拾って育てたのは別に仏心からだけではない。物心ついた時には、もう彼らと共に戦場に出て戦っていた。

それから十年。
最初何年かはその傭兵団と共に戦場を渡り歩いていたが、いつのまにか私は一人であちこちの戦場を渡り歩くようになった。たくさんの戦いの中、その時その時に誰かに雇われる。
目的もなく戦う、一匹狼のように。意思もなく、戦う意味さえ考えず。
私は何度も戦場で戦い、そして生き延びた。
いつのまにか私は傭兵仲間でもそれなりに知られた存在になっていた。

一つの戦いが終わるたびに、私は別の稼ぎ場所を求めて移動する。
いくつかの街を渡り歩いていく中でとある街に辿り着いた。
その街は以前はそれなりに賑わっていたようだ。
だが先の戦争で荒れ果て、道や建物にはその痕跡がくっきりと残っていた。

街の外にある畑も放置され、荒れ放題のその街に普通の堅気の仕事など多くはない。
軍の兵士や荒くれ者の傭兵、素性の悪い連中がたむろし、街にはそれらを相手にする無数の酒場や娼婦がいる宿ばかりが目についた。

そんな荒れ果て朽ちた街で、私は幼馴染の「ミオ」と再会した。

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ジャンル : 小説・文学

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