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「Y・O・Iパロ」SS第四弾「Winter Llie」09

Category : 【4】Winter Llie
「律」
私は…。
「ん?」
「本当に忘れてたのか?」
本当の事が知りたい。
「え?」
「律、夏休みの事だけじゃなくて…」
そこまで言って私は不意に口を噤んだ。
「ん、何?」
律がそう聞いてきても、私は黙りこんだまま。
視線を下に向けて黙りこむ私を見て、律もしばらく何も言わなかった。

部屋の中に居心地の悪い静けさが漂い始める。
「…澪。今日はしんどそうだし、もう帰るよ」
どこか気遣うような優しい声で律はそう言うと、下に置いていた鞄を肩にかけた。
部屋を出ようとする律に、私は何も言わなかった。
律も私の返事を待たず、そのまま部屋を出て行った。

本当の事は知りたい。
私はさっき痛切にそう思った。知りたいと。
でもそれと同時に同じくらいの気持ちで、ああ、でも本当は知りたくない。
…そうも思っていたのだ。
そんな矛盾した気持ちが、重い影のような形を作って私の胸の中を渦巻いていた。
そのために私は何も言えなくなっていたのだ。

一体私は何を知りたいのだろう。
律は忘れていた、と言ったではないか。本当にただそれだけかもしれないのに。
でもそれは違う、きっとそれは嘘だ。私にはわかる。

彼女は嘘を吐いている。

本当の事を話して欲しい。でも本当の事て何?
律がほんの少しの、たわいもない嘘を吐く事が、私はなぜそんなに嫌なんだろう?
そしてなぜ同時に、本当の事なんて知りたくない…とも思うんだろう?

「わかんないよ、もう」
律が悪いんだ。最初から本当の事話してくれればいいのに。
全部話した、てあの時言ってたくせに。
「律のバカ、バカ律」
私はもう何回も口にした言葉を吐き出すようにそう呟くと、またベッドの上に倒れ込んだ。


To be continued… ??

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