スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Y・O・Iパロ」SS第四弾「Winter Llie」08

Category : 【4】Winter Llie
「どうしたんだよ、急に体調悪いって聞いたから様子見にきたんぜー」
あ、そうか。律は私を心配して来てくれたんだ。
今更にそれに気付いた私は、ほんの少しバツの悪い気分になった。

「…ちょっと」
本当に体調が悪いわけではないから、何とも答え様がない私は曖昧にそう言った。
「まあ。しんどいなら寝ときなよ。私はもう帰るから」
ベースを持ってきただけだからさー、と言いながら部屋を出ようとする律を見て、私はなんだか少し変な違和感を持ってしまう。

「律」
そそくさと逃げ出すような雰囲気を見せる律の足を止めるように、私は名前を呼んだ。
「…ん、何?」
一瞬。ほんの一瞬だけど。
律の表情がこわばったように私には見えた。
「あのさ、律。その…さっき二組の子たちから聞いたんだけど…」
多分律は私が何を聞きたいのかわかっている。
そんな気がしながら話を切り出したのだけれど、やはりそれは正しかった。

「ああ。ムギから聞いたよ」
あっさり律がそう言ったからだ。
「え、あ、そう…」
「それは聞いたけどさ。で、澪は何を聞きたいんだ、私に」
なんだか妙に一字一句はっきりとした口調でそう聞いてきた律の顔を、私はじっと見てしまった。
いつもの感情豊かで、明るい雰囲気とは違う親友。
普段あまり見た事がない彼女のそんな雰囲気に、私は少し気遅れしてしまう。

「その…」
「告白なら確かにされたよ、夏休みにさ」
「え」
あっさりとそう告げられて、私をなんだかよくわからない複雑な気分になってきた。
「でも忘れてたよ、そんな事」
なんせすっごく軽いノリで言われたからさー。私も別に本気にしてなかったし。
だから適当に断ったんだけどさー。いや、そんな事もあったなー。
律はさっきとはまったく違い、けろっとした軽い感じで顔をにやにやさせながら話している。

「…」
「何だよ。言わなかった事怒ってんのか。忘れてたよ、ホント。まあ、でもあの馬鹿騒ぎの間に一組のカップルが出来てたなんてなー」
やっぱ意外にああいうのも出逢い一つとして悪くないよな。ニシシ。
腕を組んでうんうん納得したように笑いながら話す律の声が、なんだか私には妙に遠く聞こえる。

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。