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「Y・O・Iパロ」SS第四弾「Winter Llie」01

Category : 【4】Winter Llie
一度吐いた嘘は積み重なっていく。

ある事を繕おうとしてまた積み重ねるそれは、足し算ではなく掛け算。
自分が思っている以上にどんどん膨らんでいくものなんだと思う。

それでも彼女の嘘は優しい。
私を傷つけないように隠す嘘は、とても繊細で儚く綺麗だとすら思う。
でも私は、…私はなんだか悲しい。

***

ドアを開けると同時に、簡単な挨拶をして入った部室には誰もいなかった。

「私が一番乗りなんて珍しい」
そう呟いてからベースを部屋の隅に静かに置き、鞄はいつものソファの上に置く。
いつもの席に座ろうと思って…何となく止める。
誰かを待つよりは、ちょっとこちらから迎えに行ってみよう。
なぜか今日はそんな気分になった。

音楽室を出てニ年ニ組の教室に向かう。まだHRをしているという事はないだろうから、他の皆は何か用事でもあって部室にくるのが遅れているのだと思うけど。まだ教室にいるだろうか?
ニ組の教室のドアから少しだけ覗いてみるとムギが居た。
教室には他にも数人居て、ムギは残っている子達と何か話をしているようだった。

「ムギ」
「あ、澪ちゃん」
ムギの名前を呼び教室に入る。ムギと話をしていた子達が一斉に私を見た。
「…あ、ごめん、話の途中に」
皆の視線を浴びた私は、ちょっと気後れしながら軽く謝った。
「別にいいよー。秋山さん」
席に座って話している三人の女の子たちはさして気にしてないようで、私にひらひらと手を振って笑ってくれた。

「澪ちゃん、どうしたの?」
ムギは私に近づてくる。その顔はいつもの穏やかな笑顔ではあったけれど、どこか少し困っているようにも見えた。
「部室に行ったら誰もいないから。ちょっと見にきたんだ」
「そう、ありがとう」
「律や唯は?」
二人の姿が見えないのでムギに聞いてみると、ちょっと先生に呼ばれている…とのこと。

「まーた、なにかしたのか、あの二人」
ちょっと苦笑しながらも、反射的に私はそう思ってしまった。

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ジャンル : 小説・文学

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