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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」06

Category : 【3】スカイハイ
***
「ん、んん…イテテ」
目が醒めた途端に、頭の中を駆け巡る痛み。
「…はー、やっぱ飲みすぎたかな」
それはいつも二日酔いした朝に呟く一言だ。

今、部屋には私しかいなかったが、ついさっきまでは誰かいた気配が残っていた。
私のすぐ隣には、少しだけくぼみが残っているベッドのシーツと、テーブルに置いてある無数の酒の空き缶。さらにその缶の下敷きになっている一枚のメモ。
ベッドから起き上がり、痛む頭を手で押さえながらメモも読んでみる。

今日はもう帰る、またね。
丸っこい文字でたった一行そう書かれていた。

「はー、誰だっけ?」
イマイチ、昨夜ベッドを共にした相手の顔が思い出せない。
間違いなく、ライブ後に一緒に飲んだ数人のファンの子の内の一人なんだろうけど。

「全然思い出せん…」
昨日一夜を共にしたいうのに名前どころか顔も朧気なのが、何とも我ながら薄情なことだな、とは思う。思うけれども、さらに私は薄情を重ねるようにメモを手でくしゃくしゃにすると、そのままポイっとゴミ箱に投げ捨てた。

ベッドの横の目覚まし時計を見ると、もう昼の12時を過ぎていた。
カーテンを開くと燦燦とした日が部屋に差し込んでくる。
部屋の中は酒と人の匂いでむせ返っていたので、窓を開けて少し換気する。

「はー、だるい」
まだ寝たりない気分だが、そういつまでもだらだらとはしていられない。
今日は学校は無いが、午後からバイトがある。
ふと空腹を覚えて食事を取ろうとしたが、作るのがひどく面倒くさい気分だ。
私はもう一度ベッドの上に寝っころがった。
どこかに食べに行こうかと考えつつ、私はさっき夢でみた高校の卒業式を思い出していた。

夢の中で断片的に見た記憶が、二日酔いで痛む頭の中に再現されていく。
ボタンが全てなくなった制服の上着。そこらじゅうで泣いている生徒たち。
私に告白してくれた女の子たち。一緒に卒業パーティーに向かう仲間たち。
そして…。

「ああー、なんで夢にまで見ちゃうわけ?」
なーんにも言えなかった情けない自分と、あの晴れ渡った青い空。

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ジャンル : 小説・文学

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