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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」05

Category : 【3】スカイハイ
…結局、その程度なんだな。

唯たちが来ると、すぐに私から離れていった彼女の後ろ姿を思いだす。
別に私になんて興味ないんだよな、きっと。
告白とか以前に、ただの友達になる気もないみたいだね、あれは。
若干あきらめにも似た苦い感情が、濃いブラックコーヒーを一気に飲み干した後のように私の胸を締め付けた。

「律ちゃん、何かあったの?」
ムギがどこか落ち込んだ私の様子に気付いて、少し心配そうにそう聞いてきた。
「いや、何でもないよ…。よーし、パーティー行くかー!っとその前にあの子の話を聞かなくちゃな」
私は後ろで待たせていた子に近づくて、話を聞いてみる。
唯の予想した通り、それは私への告白だった。

「…ありがとうございました。卒業おめでとうございます」
私は申し訳ないけれど、その子の気持ちに感謝しながらも丁寧に断った。
涙目になってお礼とお祝いの言葉を言ってくれたその子を見て、我ながら情けない気分がますます募った。ああ、この子は断られるのかもしれないけれど、ちゃんと覚悟決めて告白したというのに私ときたら…。

「情けない…」
「え、なんか言った、りっちゃん?」
「うー、なんでもない!唯ー、今日は飲むぞー!騒ぐぞー!」
未成年にあるまじき宣言を堂々とする私。
しかしそれを注意する人間は、私の周りはいなかった。

「おおー!気合入ってるねー、りっちゃん」
周りは嬉しそうに「とんとん付き合うよー」と言ってくれる、心優しき?友人たちばかりだ。
ああ、にしてもこれが飲まずにいれましょうかー!

私こと田井中律は、本日桜ヶ丘高校を無事卒業!
ついで卒業兼失恋記念日だー!

心の中でそう叫びながら、手に持っている筒を一度空高く放り投げる。
唯やムギも私の真似をするように放り投げると、それをきっかに周囲の卒業生たちも次々に空へと卒業証書が入ったそれを高く上に放り投げ、澄んだ青い空に舞い上がっていく。

その日はとてもよく晴れていた日で。
仲間たちと放り投げた卒業証書の入った筒が、日の光をうけてきらりと光っていた。
卒業式の日にふさわしい、とてもよく晴れた一日。


だけどハートブレイクな私には、その青く澄んでいた空が目に痛かった。

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