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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」04

Category : 【3】スカイハイ
「こんなトコにいたの~」
そう言いながら後ろからじゃれついてくる唯。
それはいつものことなんだけど今はちょっと。
彼女に妙な誤解でもされたら…。

「律ちゃん。あの子、律ちゃんにお話があるって」
慌てて唯を引き離そうとする私に、ムギが横からそう言った。
唯やムギから少し離れた所に一人の女の子がたっている。後輩の子かな?
「多分、また告白だよ。律ちゃん、すごいね。今日だけでもう三人目だよね~」
そうだっけ?いや、それはいいけど、なぜあえて今ここでそれを言う、唯!
ますますややこしくなってきたじゃないか。

「あ、あの後で…」
とにかく今はこっちが大事で、すごく大事で、勝負な所な訳でして。
今はちょっと動けないと言いますか…。
「…じゃあ、田井中さん」
どこか素っ気ない感じでそう言った彼女の視線は、いかにも早くあっちに行ってあげたらとばかりに後輩の方へと向けられていた。

「え!?いや、ちょ!」
秋山さんは一度私に軽く手を振った後、唯とムギ二人にも軽く挨拶して離れていった。
「あ、あの、ちょっと…」
今しか、今しかないのに!
しかしそうは思っても、私は静かに去っていく彼女の後ろ姿を追うことができなかった。

「今の一組の秋山さんだよね」
「彼女と仲良かったの、律ちゃん?」
不思議そうに聞いてくる二人。
これから仲良くなる予定だったんだよ!
と、泣きたい気分で内心そう叫びながらも。
結局私は彼女を呼びとめることもせず、ただ呆然とその長い黒髪が揺れる背中を見ていた。

終った。私の青春…。

それにしてもこんな情けない結果だなんて。
私は全ての力を失ったかのように、がっくりと項垂れた。

「律ちゃん?」
「どうしたの、りっちゃん?ほら、早くあの子とお話して卒業パーティーに行こうよー」
ゆーいーぃぃぃ…。
人の気も知らず、能天気に私の肩を揺らす唯にやり場のない憤りを持っていこうとしたけれど。
「ふぅ。…ああ、そうだな」
私は大きな溜息一つ吐いた後、そんな気持ちをあっさりと捨てた。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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