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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」09

Category : 【2】異邦人
「それは、わかっています。でも、それが一体…」
律とどんな関係があるというのだろう?
「だからよ、澪。確かに事故のせいだったかもしれんがな。あの者がここに降りて来た事が、最近ちと気になってのぉ」
しかもゲートがまだ活発に、星の周りを囲んでいるこの時期にな、とも長老は付け足した。
律が来る前に弱まっていた磁気層はまた活性化し、星はまた静かに外部の侵入を拒絶している。
次に外からのお客様を迎えるのは、あと約五ヶ月後。

「それが儂には何とも気になる」
そう言うと長老は、長く白い私からは只の毛なのか、髭なのか判断するのは難しい口の下辺りをせわしなく触り始めた。それは長老の癖みたいなものだったけれど、なんだかいつもと違うように見えるのは私の考え過ぎだろうか。

「そ、そうですね、確かにこの惑星以外の者で…まあ住むのは別としても、誰かが外から来るのは久しぶりですから」
思えばここ最近、以前は一年に二度の定期便も段々と減りつつあった。
外との交流が減っていた昨今、長老がやや神経質になるのも無理ないかな、と私は勝手にそう思い込み、さして問題なんてないよう振るまった。ただ磁気層(ゲート)については私も何とも答えることが出来なかったので、そこは話題に触れなかったけれど。
長老は何も言わなかったけれど、私の話をちゃんと聞いてくれているのは分かっていた。
その証に、両方の耳がピンと立っているからだ。

「澪や」
「はい」
「ゲートが開かぬ今は、あの者をここで世話するのはこの星に住む者として当然じゃ」
「…はい」
「だが次の、うむ…五ヶ月後じゃったかな。磁気の層が薄まれば、あの者には早々に出て行ったもらう方がよい」
「長老…」
「よいか、澪。あの者にこれ以上深く関わってはいけない」
突然の長老の言葉に、私は思わず息を飲んだ。

「なぜですか?いきなり、なぜそんな事…」
「あの者は決して悪い人間ではないが…だが、危険な人間ではある」
「危険?」
「そうだ。善性の持ち主じゃが…それだけではない」
「…」
「澪。このような辺境の星で、人たるお前が獣族である儂らとばかり関わるより、同じ人間と関わる事も大事だと常々儂はそう思っていた」
お前の両親も同じ想いじゃった。けっした儂らと関わりを否定している訳ではないがな。
だからあの者を、律をお前の許でしばらくは一緒に過ごすのも悪くはないだろう。

「…と、そう最初は判断したのじゃが」
じゃが、今となっては儂はそうした事に、少し後悔している。
長老はそう言った後、深い溜息を一つ吐いた。

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