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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」06

Category : 【2】異邦人
そう、この星に古来より住む住人たちは、私や律のような「人型」の生命体ではない。
これがちょっとした事情というやつだった。

長老の容貌を一言で説明するのは難しい。
見た目は少し大きめの白い毛むくじゃらな犬が、二足歩行で立っていると言った感じだろうか。
体全体に丸みがあり、愛嬌たっぷりの丸く黒い瞳。
少し大きめのぬいぐるみと似ていて、何とも愛らしい風貌なのだ。
私たち「人型」からすると、長老たちの姿はいわゆる「獣人型」と言うものに近いかも。

「ほほ。客人は初めてかな?儂らのような、いわゆる「獣人」型の種族を見るのは」
「は、はぁ…」
初めて長老を紹介した時の律の表情を、いまだ私は忘れていない。
驚いを通りこして、完全に毒気を抜かれていたというか。
そんなこんなで律は次の磁気層が弱まる半年後まで、私の家に居候することになった。
村の方に住むより、同じ「人類」型である私と住む方がいいだろう…とは長老の言葉。

そんな経緯で律はしばらく私と一緒に住むことになったのだけど。
最初はやや驚いていた律だが、長老や村の人たちの風貌に戸惑ったのは最初の一日くらいで。
その後は種族の違いなどそれほど関係ないとばかりに、積極的に村人に関わっていき、あっという間に村の人たちと打ち解けていった。
最近では頻繁に村へ遊びに行き、村の仕事を手伝ったり、村に住む子供たちの良い遊び相手になっていた。何というか、昔から住んでいる私よりずっと馴染んでいるんじゃないだろうか?

幼い頃から人見知りで、恥ずかしがり屋だった私は、両親の仕事の事情でこの星に移り住んでからも大して変わらなかった。ただ数年過ごす内になんとか村の同じ年の子供たちとは打ち解けていき、子供の頃はそれなりに楽しく過ごしていたのだが、十歳になった時両親から外の学校へ行くことを奨められて状況が変わった。
幼い頃にここで生活するのはともかくとして、年頃になったらやはり同じ種族の「人間」たちと一度は共に暮らしてみた方がいい…と両親が判断したからだ。

最初の頃はここを離れるのが嫌でしょうがなかった。
だが、結局両親の強い奨めに逆らうことが出来ず、星の外を出て全寮制の学校へと入学したのだが、それはそれで今思えば良かったと思う。
それ程多くはないけれど信頼できる友人も出来たし、勉強も興味ある分野だったので学校生活は思ったよりも楽しく過ごせた。

「で、学校を卒業した後は、ここにまた戻ってきた訳だ」
そう話の途中で律は聞いてきた。
律と一緒に住み始めてしばらくしてから、私はポツポツと自分の過去を彼女に教えた。
「うん。あ、卒業してから一年程は研究生として学校に残ったけど、それを終えてからここに帰って来たんだ」
「へー。最初からそこに残るつもりはなかったのか?」
「そうだよ。私は学校で習った技能を、ここで活かしたいとずっと思ってたんだ」
だから私は五年間の学生生活と一年の研修期間を終えた十六の時、ここに戻って来た。

それからもう一年以上たつ。
戻ってきてからちょうど一年くらいたった頃、彼女が空から落ちてきたのだ。

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