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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」02

Category : 【2】異邦人
「あ」
私は思わず声を上げた。
遮蔽物がないこの場所は、本来なら太陽の光が地面の草花をスポットライトをあてるように、光輝かせているはずなのだが、目の前の光景はそれとは違った。そこにはかなり小さいタイプではあったが、間違いなく「宇宙船」と呼ばれる代物が横倒しになっていた。

「一体、どうして…」
宇宙船はフロント部分は、多分ここに降りる前(落ちる前?)にぶつかったのだろう、木々や葉の破片がびっしりとまとまりついていた。周囲の薙ぎ倒しながら、強引着陸したようだ。
それでもフロントは後ろの部分よりは、まだマシな部類に入るだろう。宇宙船の後部はあきらかに何らかのトラブルによって故障したのか、黒い破片となっていまだ煙を吐き出していた。
多分先程聞こえた音は、この後部が何らかの理由で爆発した時の音に違いない。

それにしても小型の宇宙船なんて、久々に見るなぁ。
私はそう思いながらも用心深く、けっして警戒の心は怠らないようにしながら宇宙船へと近づいた。
所々で上がる小さな煙と燃えカスが弾けて崩れる音。
それと焦げた匂いなんかが、私の鼻や耳をくすぐる。
この深い森で火災が起こったら大変なことになる。

私は念を入れて軽く周囲見渡してみたが、どうやらその心配はないようだった。
多分宇宙船の事故防止機能は壊れておらず、咄嗟に周囲への二次災害を防ぐ手段が講じられたに違いない。周囲は僅かに木が燃えた形跡があったが、火が他に燃え移らないように着陸直後に水が巻かれたようだ。宇宙船自体も後部の損傷は激しいが、それ以外は無事みたいだ。

それにしても中に居る操縦士は大丈夫だろうか。
それともこれはもしかして無人の船のなのだろうか。
その可能性だってある。最近は簡単なルートの航行なら、自動操縦のみで船を動かすことだってあるから。

そんな事を思いながら、宇宙船の周囲を見渡していた私の耳に「うぅ…」と呻くような声が聞こえてきた。
「ひぃ!?」
不意の事に、私の心臓がビクッと音を立てる。
恐る恐る、エアガンを握りしめながら、声がした方へと慎重に歩いていく。
一歩、一歩と歩きながらも、私は内心では怖くて仕方なかった。

自分で言うのもなんだが、結構怖がり屋だ。
出来れば今すぐ逃げ帰りたい気分だが、いろいろあってそうもいかない立場だった。
それにちゃんと確認しておかないと、村の皆が不安になるだろう。
「だ、だ、誰か居るんですか」
なけなしの勇気を振りしぼって、私はそう声を掛けてみたが返答はない。

「へ、返事がないなら、もう行きますね…」
空耳だったらそれはそれでOKな私は、それだけ言うと早々とその場を立ち去ろうかと思い始めた。
一応何があったか確認は出来たし。後は長老に報告して判断を…。

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