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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」01

Category : 【2】異邦人
静まり返った森の奥で、突然音が響いた。

「…長老、今」
「ふむ。何かあったかの」
音に反応して思わず腰を上げた私と違い、ティーカップを持った長老の手に変化はなかった。
それでも音が鳴ってから、ずっと耳をピンと立てている。
それは昼食後、自宅で長老と二人のんびりとティータイムを楽しんでいた時だった。

「何かが爆発したような感じでしたね」
「うむ…」
私は立ち上がると窓を開け、バルコニーに出てみた。
私が居るこの家の周囲は、地表少しも見えない程に覆われた深い森の中にある。
だがほんの少し小高い丘の上に建てられているので、広大な森を上から見る事が出来た。

「どうかの?」
「煙が見えます」
ゆっくりとバルコニーの近くまで来た長老に、私は見たまままに説明する。
「ほう、これは珍しい。外からやってきたものかな?」
「たぶん…」
曖昧に答えながら、私はざっくりと距離を測ってみた。
たぶんここから約2~3キロ先の場所から、煙が立ち上がっているようだ。

「やれやれ、時期外れの珍客のようじゃな」
苦笑と共に小さな息を吐いた長老に言葉に一度頷いた私は、近くのハンガーにかけて置いたコートを手に取った。
「長老、私ちょっと見てきます」
「うむ。悪いがお願いするかの」
儂は村の様子は見に行ってくる、と言って長老はゆっくりと歩き出した。

「ティータイムが台無しじゃな」
「今度またゆっくりと」
家の外に出た私はすぐにエアバイクにまたがると、「ご馳走様」と礼を言う長老に一礼した後、すぐにバイクを走らせた。
「気をつけるんじゃぞ、澪」
長老の声を背に聞きながら私は一路、反重力で地上から僅かに浮かんで走るバイクを、煙が噴き出す場所へと向けた。

***

数分もしないうちに私を乗せたエアバイクは、煙が吹き出す場所近くに着いた。
私はバイクから一旦降りると、コートの内側に隠したバイクと同じエアガンを左手に持つ。
長老に言われるまでもなく、私は充分に警戒しながら森をかきわけていく。

しばらくすると木々が密集する森の中を抜け、僅かに土地が開けた場所に出た。
国土のほとんどを埋め尽くす深い森の中でも、こんな風に開けたスポットがいくつかはある。

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