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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
「嫌な女だな、私…」
律はただ皆と仲良くしているだけなのに。
本家の巫女さんたちが律に良くしてくれる方が、彼女に冷たい視線を送るばかりの自分の親族たちよりずっといいことなのに。
転校してきたばかりでまだ学園に慣れない立花さんに優しくするのは、クラスメイトとして当たり前のことなのに。

それがわかっていても、澪の感情はいつだって気分が良くない。
律が誰かと仲好くしていると、なんだかとても嫌な気分になる。
お前は私の護衛なんだろ。
いつもなら家と家の関係なんて関係ないと思っているのに、ついそんな事を考えて彼女を縛ろうとする。そんな風に思う自分が、澪は心から嫌だった。

「みおー。買って来たぞ」
自分の思考にはまっていた澪は、律に声を掛けられハッとする。
「飲み物、コーラでいいだろ」
「あ、…うん。ありがと」
さっきまでの考えを振り払うように、澪は一度左右に首を振ると律に礼を言う。

「ん。澪、なんかあった?」
「え?」
「いや、なんか雰囲気暗いぞ」
あ、もしかしてこの僅かな時間にまたナンパでもされちゃったかー。
律はそう言うとまたニヒヒとからかい気味に笑う。

「バカ、違うよ」
「あら、そう?澪しゃんはモテるからなー。てっきりそうかと私は」
「いいから、ほらもう行くぞ」
「ほいほい」
さっさと歩き出した澪の後を、ポップコーンとコーラを両手に持った律が追いかけてくる。

予約した席に律と二人並んで座ると、澪はホッと息を一つ吐いた。
澪は携帯の電源を切る前に、時間を確認する。
映画が始まるまでには、まだ時間があるようだ。
「律」
「んー」
「なんか最近遊んでばかりみたいな気がするよ、私」
「そっか?」
「うん」
澪がそれが嫌な訳では毛頭ないけれど。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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