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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
「そうかな」
「そうだよ。確かに澪ちゃんの魔力はとても大きいけど」
でも私と憂が護衛している梓ちゃんだって、それなりの魔力を持っているよ。
そう言うと、また唯はジャンとギターを鳴らす。

「ああ、あの子ね…」
律は平沢家が護衛している中等部の女の子をを思い出す。
確かに彼女の魔力もなかなかのもので、あの「いちご」が興味を持つのも無理はない魔力の持ち主。

「それにあれからちっとも何も起こらないじゃない」
ごくごく平凡な日々。実は最近では退魔の仕事もだいぶ減っていた。
一時期、頻繁に学園近くに現れていた「魔」や「鬼」も最近はみかけない。
だから律はゆっくり澪と二人で遊びに行けるのだが。

「まー、確かにそうだけどな」
「でしょ、だからさ」
「だからなんだよ」
さっきから唯の話が今一つはっきりしないので、律は少し苛立ってきた。

「魔や鬼があらわれない方が楽でいーじゃん」
「うん、そうなんだけどねー」
「だろ。とにかくもう行っていいか。時間が…」
「だから今無理に澪ちゃんとの思い出作ろうとしなくてもいいんじゃない、りっちゃん」
持っていた携帯で時間を確認しようとした律の動きがピタリと止まる。

「…どういう意味だ」
「そのまんまの意味だよ」
そう言うと唯は愛用のギターを横に置き、視線を律に合わせた。
「たとえ澪ちゃんに本当に大きな、…人の世を震わせる力があったとして、それが覚醒してなんだかよくわからないすごい事が起こったとしても」
「…」
「りっちゃんは澪ちゃんの側にずっと居ればいいだけのことでしょ」
きっぱりとした口調で唯はルームメイトにそう言った。

「なんだか最近のりっちゃんは辛そうだよ」
ふいと唯は律から視線をはずす。
「その反対にさ、澪ちゃんはすごく嬉しそうだし。それはもうすごく」
なぜ律が辛そうで、反対に澪は嬉しそうなのか。
もちろんそれがなぜか、唯にはよくわかっていた。分かりすぎる程。
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ジャンル : 小説・文学

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