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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
「いや、いいけど…」
何となくからかわれたのがわかって、澪は少し頬を紅く染めながらも「あー、それにしても遅いな、律の奴」と誤魔化すようにそう言った。

ちょっぴり浮かれているルームメイトに、いじわるな言い方をしてしまったかしら。
ムギはそう思い心から反省しつつも、最近澪がとても楽しそうで嬉しく思っていた。
一時期ちょっと歌詞作りがうまくいかず、ずっと落ち込んだ様子を見せていたあの頃の彼女とは全然違う。律と二人きりで出かけるようになってからは、歌詞作りの方もどうやら順調のようだった。

そんな風にルームメイトが元気になったことを嬉しく思うムギの耳に、ドアをノックする音が聞こえた。ようやく彼女の待ち人が来たらしい。
「はーい」
ムギは澪に先駆けて部屋のドアを開けた。
「おはよう、ムギ」
「おはよう、律ちゃん」
朝の挨拶を交わした後、「澪ちゃんがお待ちかねよ」とムギは頬笑みながら律にそう告げる。

「ちょ、ちょっとムギ」
どうやらムギの言ったことは、後ろにいた澪にも聞こえていたようだ。
「おおー、お待たせして申し訳なーい、澪しゃん」
「バカ律。時間厳守、て言ったろ」
「ごみーん」
軽い口調で律はそう言いながら、顔はニヒヒと笑いを浮かべていた。

「ほらほら、早く行かないと映画の時間に遅れるわ」
まだ何か言いたそうな澪にムギはそう言って、二人を外へと促した。
「じゃあ、行ってきます、ムギ。今日は夕飯はいらないから」
「ええ、わかったわ。楽しんできてね」
ムギはそう言うと、「行ってらっしゃい」と言って軽く手を振る。
それから廊下を歩く二人の背中をチラリと見た後、彼女は静かに部屋のドアを閉めた。

***

澪がどの服を着ていくか、ルームメイトのムギにも聞いてようやく決める少し前。
「んじゃ、そろそろ行くかな」
上着を着た律が、己のルームメイトに短くそう言うと鞄を持って部屋を出ようとした。

「んー、行ってらっしゃい」
彼女のルームメイトは珍しく休みの日に早く起き、さらにこれまた珍しく真面目にギターの練習をしていた。愛用のギー太を持って、楽しそうに「ふわふわタイム」を奏でている唯。

「今日は夕飯は食べてくるから」
一応食事当番なるものを決めている二人。
なので外で食べてくる時は、お互い連絡するようにしていた。
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ジャンル : 小説・文学

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