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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-02-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
もちろん協会は律だけでなく、協会の幹部の一人である学園長にも、姫を預かる学園の責任者として「重々姫君の様子に注意するように」とのお察しが出ていた。

ついでに言うと私にもだけどね…。
大叔父からも協会からも、それはそれはうるさい程にあれやこれやと姫子の方へ連絡が来ており、正確な情報を送るようにとくどいほど言われていたが、姫子はそれらを適当に流していた。
正直言うと、彼女自身はあまり関わりたくない気持ちで一杯だった。
「神威の巫女」だがなんだか知らないけど、まったく持って私には意味がない、と。

ただどんな能力があるのか、姫子としても多少は興味もなくはない。
だがあの「霊体の少女」の話を聞いた限りでは、なんだかあまり良い事が起こりそうな気がしないとも姫子は予想していた。

ああ、私は普通の女子高生でいたい。

彼女は切にそう願っているが、それでも知ってしまった以上、多少は気になるらしい。
あの「少女」にもう一度会って、その後どうなのか話を聞きたい気持ちも姫子にはある。
それは律にも頼まれていることだった。

別に姫子は律の頼みを聞いてる訳じゃないけど、気になるものはなる。
関わりたくないと思いつつも、多少彼女の好奇心もうずくようだった。
だから今も眠気を抑えて滅多に使わない「魔眼」の瞳を開く。
姫子が「魔眼」を使えば、たとえ霊体である「彼女」がいくら姿を隠そうとしても無駄だ。
瞬時にその気配も姿も姫子には丸わかりになるだろう。

だがあれから何度か「魔眼」で探して見ても、彼女の姿は見えなかった。
普段はこの一年A組の教室で、共に授業を受けていると言っていたのは嘘だったのか。
なんだか狸に化かされた気分なのよね、と姫子は思う。

あの夜、屋上で聞いた話なんて全部私の夢で、本当はそんなことなかったんじゃないかな。
ちょっと他の人とは違う「能力」があるし、まあ「鬼」や「魔」の存在も知ってるから。
…別に知りたかった訳じゃないけど。
とにかくそういう非日常な世界に慣れちゃって、ちょっとおかしな夢を見てしまったのかも。

律や唯と共にある意味「神の使い」である彼女から、秋山さん…いえ姫君の「能力」について聞かされた。姫君の能力が覚醒したら、大変なことが起こるらしいという事も何となく理解できた。なのに何か起こりそうな気配はまったく感じられないじゃない。
姫子がそう思ってしまうくらい、日々は何事もなく淡々と過ぎていた。

さらにこれは最近発覚したことだが。
お祭り騒ぎの1-A組の生徒は違い、数日間管理人や先生の目をかいくぐり寮内を回って取材をしていた新聞部が、なかなか決定的な写真を撮れなかった事に業をにやしたのか、自分たちが幽霊を自作自演して写真を撮ろうとした。

…という事実が生徒会の調査で発覚したのだ。
それを知った一部の生徒が、てっきり幽霊かと思っていたあれは新聞部の自演と知って憤る者が少なくなかった。
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