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君の側にある旋律 【28】 嵐の前の静けさ(前編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【28】 )
とても楽しそうな表情を浮かべる自分の護衛(名ばかりだと澪は思っているが)兼幼馴染を見て、澪も嬉しい気持ちを隠しきれないように笑みを零す。
「映画はまあいいけどさ。律、そろそろ学園祭も近くになってきてるし、練習もしないと」
それはそれとして、ちゃんとやるべき事はしなければと思う真面目な澪だった。

律が部長会議を終えて部室に戻ってきた時、「さっそく練習しよう」と澪は言ったが、そんな彼女に唯が「まあまあ、律ちゃんもお茶の一つくらいは飲ませてあげないと」と言うと、その声に合わせるようにムギも嬉々とした様子で律にお茶を出す準備を始めた。

「いやー、悪いなー」
なんて言いながら律はいつもの席に座ったかと思ったら、そのままなし崩して的にいつものだらだらとしたティータイムとなって、今日は部活は終了。
結局今日もさして練習もせずに部活を終えたことに、澪は少々不満なのだ。

「ま、それもそうだな」
「そうだよ」
「よし、明日から頑張るぞ、唯、ムギー」
前を歩く二人にそう言って声を掛けると、やるぞーと言いながら律は手を高く上げた。
ノリのいい二人は「オー」と声を出して、律と同じように手を上げる。
「やれやれ」
「大丈夫だって、澪しゃん。練習は練習でちゃんとするからさー」
とにかく今度の休みは映画で決まり!
澪の手からチケットが入った封筒を奪うと、ニッと笑いながらそれをひらひらと澪の前で振る。

「いいだろ、澪」
「はいはい」
澪は内心の嬉しさを隠して、少し呆れたような表情を浮かべてみせた。
「へへ、楽しみだー」
自分の素っ気ない返答にも気にした様子もなく、律はとても楽しそうに笑った。
そんな彼女の姿を見ていると、澪自身も隠しきれない喜びがじわりじわりと湧きおこってくる。

「うん、楽しみだな」
でも練習だって、ちゃんとするんだからな。
それでも澪は一応そう言って念押しをしておく。
「わーてるよー」と軽く返事する律に多少疑いつつも、早く週末が来ればいいなと思う気持ちが抑えられない澪だった。
ふと気付いて横を見ると、彼女のいつもの茶色の髪が夕陽に照らされ金色に染まっていた。

綺麗…。

内心でそう呟いた澪は、その後寮に戻るまでずっと、律の髪をそっと見つめていた。

To be continued…
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ジャンル : 小説・文学

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