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揺れる図形 - 12 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「はー、ったくこうなったらしょうがねえな」
「そうそう。こうなったのも元はと言えば、部長として書類管理が悪かったからでしょ、反省しなさいよ」
「わかってんよ。もーぜってい忘れねーよ」
今日の事は本当に苦い教訓にするぜ、まったく。

あー、せっかく今日は一緒に帰れると思ったのになー。
てか、まさか。彼女、あの野郎と一緒に帰る気じゃ。
あいつの家の方向はえーと、唯の家の近くだったらあっちの方だから…。
つーか、い、一緒に帰ったりしてねえよな?

「ほら、律。早く行くわよ」
「わーてるよ、しつけえな」
頭の中で悪い想像が膨らむ中、いちごの声に我に返った俺。
悪態をつきつつも、鞄を持っていちごの後に続いて部室を出ようとした。

「あー、ほんじゃ、悪いけど今日は先に帰る…ん?」
ドアの手前で二人に先に帰る旨を伝えようとして後ろを振り向くと、そこには先程のメッセージがそのまま残ったホワイトボードが目に映った。
さらにそのボードの左右で、なんだかにこにこと笑って立っている二人。
二人の笑顔に、俺は内心ビクリと震えが走った。

「あー、えーと…」
「じゃあね、律君」
「また、明日」
なんと言っていいやらわからず言い淀んむ俺に、二人は爽やかな挨拶を口にする。
「お、おおー。じゃあまたあし…」
た、と俺が言う前に二人が勢い良くホワイトボードを裏返した。

ああ、今日は本当に何度も話を遮られる日だな…なんて俺が思うのも束の間。
一瞬で裏返された、ホワイトボードの裏に書かれた言葉を見て、俺はがっくりとうなだれた。
ボードには大きな文字で書かれたそれは、たったの三文字。

ヘタレ!!

「…ですよねー」
言葉短くとも、今の俺には充分に堪えるものだった。

ドアの向こうから聞こえてくるのは、軽音部の予算問題を救ったクラスメイト。
ホワイトボードを見つめる俺はその声を背中で聞きながら、力なく肩を落とすばかりだった。

end
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ジャンル : 小説・文学

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