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揺れる図形 - 03 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「唯君の言う通りだよ、律君。…というか、何も考えてない訳じゃないよね?」
「う。そ、それは」
「考えてるよねー。この間から映画のチケット二枚持ち歩いているの知ってるしね」
「え、唯?なんでそれを…」
隠してたのに…。

「なるほど映画か。確かに最初のデート先としては定番だね」
紬が妙に納得したように首を上下に振る。
「じゃあ、さっさと誘った方がいいよ、律君」
「わかってるよ!わかってるけど、その、中々その、タイミングが…」
我ながら言い訳がましいな、と思いつつもそう言うと、二人から容赦ない口撃。

「秋山さんが軽音部に来てくれる日は、いつも一緒に帰ってるくせに」
「ヘタレぷりも、拍車がかかってきたようだね、律君」
「う、うるせーな。あ、明日秋山が来たらぜってーに誘ってやるよ!」
「おお、宣言したー」
「男らしいよ、律君」
腹立ちまぎれについそう言ってしまった俺に、唯と紬がやんやと喝采の声を上げる。

「いやー、明日が楽しみだなぁ」
「うまくいった時のために、クラッカー用意しておこうか、唯君」
こ、こいつら人の恋路で楽しんでやがる。
二人の様子に多少腹を立てながらも、内心では俺もそろそろ腹をくくらねばと思っていた。

すでに映画の券は二枚用意している。今話題の恋愛映画。
ベタな恋愛物で、正直本来なら俺としては勘弁して欲しい内容なんだか。
あいつが人一倍乙女なロマンチストであることは、子供の頃からわかっている。
最初のデ、デ、デートで見る内容としては、アクションとかホラー映画より妥当な処だろう。

「いや、律君がその気なら良かった。早くなんらかの行動を出ないとまたややこしい事になりそうだったから」
「は?なんだよ、唯。ややこしいことって?」
「何でよないよ、律君」
うまくいくことを影ながら祈ってるよ。
唯の口を塞ぎながら、紬がそう言ってまたにっこりと笑う。…なんか怪しいな。

「なんだよ、何かあるならはっきり言えよ」
「いや、大したことじゃないけど、今朝若王子さんとモゴ」
紬の手を僅かにすり抜けた唯が、同じクラスメイトの名前を口に出すのを俺の耳はしっかりと捉えた。
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ジャンル : 小説・文学

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