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揺れる図形 - 02 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「ま、それは確かにあるけどな」
確かに男ばっかじゃ潤いは足りないが、…でも可愛いとはいえ妹はどうだろう?
弟しかいない俺としては何とも言えないが。
「律君は特に、でしょ」
「うるせーよ」
ニヒヒと笑って言う唯に、俺は内心少し照れながら文句を言い返す。
まったく、最近こっち(つまり恋愛関連)方面では、二人にからかわれてばかりいるような気がするぜ。

「ま、それはともかくとして。ところで律君」
少々憮然とした表情を浮かべる俺に、紬が改まった口調で話しかけてきた。
「ん?」
「ちょっと聞いていいかな」
三人分のお茶がテーブルに揃った処で、紬がにっこり笑いながら椅子にゆっくりと腰を下ろす。
「…なんだよ」
笑顔の保ったまま、どこか真面目な雰囲気を醸し出す紬。
そんな友人の態度に、俺は内心やや引き気味になる。
こいつがこんな態度を取るときは、ろくなことが起こらなかったような…。

「そろそろ何か行動を起こしたのかい?」
「へ?行動って?」
「だからね、律君」
と、紬はそこまで言うと一旦紅茶が入ったカップを口に付けた。
「具体的に言うと、秋山さんをデートを誘うとか、秋山さんに何かプレゼントするとか、秋山さんに…」

思い切って告白するとか。

紅茶を軽く飲み、カップを皿に戻すまでの微妙な間が流れた後、紬は淀みない口調で一気に俺にそう聞いてきた。

「な、な!?」
急にえらく具体的な質問をされた俺は、思わず持っていたティーカップを落としそうになった。
「…まだみたいだね」
俺のそんな慌てぶりに、紬は深い溜め息を吐いてみせる。
「ま、そうだとは思ってたけどねー」
毎度の紬が持ってきた高級菓子を、なんら躊躇する事無く食べている唯も、苦笑交じりにそう言った。

「な、なんだよ。ほっとけよ!」
「いやいや、いくらなんでもヘタレすぎるよ、律君」
「へ、ヘタレ?」
「そうだよ、律君。秋山さんが軽音部にくるようになってもう一週間以上はたってるんだよ」
そろそろ歌詞を作ってくれた御礼とか何とか言って、デートの一つでも誘わなきゃ。
口に入れたお菓子でやや頬を膨らませながら、唯はそう言うと紅茶を飲んだ。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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