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揺れる図形 - 01 -

Category : SS( 揺れる図形 )
兎と亀が競争する昔話。
ここ桜ケ丘高校の学校内では、誰にでもよく知られたそのおとぎ話が再現された階段がある。

階段の手摺にある二体の動物の彫刻を横目に見ながら上に昇ると、防音機能のある部屋の前に出る。普段は音楽の授業で使用される部屋。
だが授業が全て終わり放課後となった今現在は、我ら桜ケ丘軽音部の部室として、男のみの部員三名がその使用権を堂々と行使していた。

「えーと、今日は秋山さん来るんだっけ?」
今日は珍しく最初からお茶も飲まずに、みっちりと練習をした俺たち。
今はしばしの休憩の合間に、唯が額に滴る汗をタオルで拭きながら何気なくそう聞いてきた。

「いや、今日はどうだったかな」
「今日は秋山さん文芸部の部活があるから、これないんじゃないかな」
俺が曖昧に答えた後ですぐに紬がそう言った。
そうか、今日は文芸部だったな…と納得した後で、なんでお前はそんなに彼女のスケジュールを把握しているだよ、と内心で紬にぼやきにも似た文句を漏らす。

「あ、そうなんだ。なーんだ、ならこんなみっちり練習する必要なかったかな」
「唯、お前は秋山にいいとこ見せるために練習してたのかよ」
バンド練習をなんだと思ってるんだ、こいつは。
「あはは、ま、それだけじゃないけどさ」
やっぱ男としてはー、女の子の前では格好つけてた方がいいかなーとかね。
首にタオルを巻きながら、唯は少し照れくさそうに頭を手で掻いた。

「へー、唯君がそんな風に思っているなんて、驚いたよ」
紬がそう言うのを、俺も内心で心から賛同していた。
普段は色気より食い気、同年代の女の子より妹好きのシスコン唯(と言ったら言い過ぎだろうか?)がそんな事を意識していたなんて。
…てゆうか、誰にイイトコ見せようとしてるんだって、唯。

「わ、律君。へ、変な意味にとらないでくれよ」
軽く眉間に皺を寄せ、目を細めて見つめる俺に気付いたのか、唯は慌ててそう事を言った。
「あくまで一般論だから」
男ばっかりの中で頑張るのも青春て感じだけどさー、やっぱ潤いがあった方がいいじゃん。
そう言いながら唯は相棒のギターを一旦床に置くと、いつもの席に座る。

「ま、確かにそうだね」
はい、と椅子に座った唯に絶妙のタイミングでお茶を出す紬。
「でしょ。それに憂がギター弾いているお兄ちゃん格好いい、て言ってくれるだけでも僕のテンションは上がるよー」
相変わらずのシスコン(やっぱ言い過ぎじゃねーな)ぶりをみせる唯。
まあ、確かに憂ちゃんだって女の子だ。それも結構可愛い女の子。
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ジャンル : 小説・文学

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